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Fraser Clubman FC-4 |
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2005/08/11 雨男、東北を往く(日光編) 一昨年の北海道旅行は、ある意味挫折といえるかもしれません。なぜなら、フェリーに乗ったのは仙台だったからです。FC-4を手に入れたとき、東北サイボーグ番長・沖野氏に「いつか八戸まで行ってから北海道に帰りますよ」と言っていたにもかかわらず、八戸まで行かずに仙台からフェリーに乗ったことがどこか心に引っかかっていました。 そのことをはっきり意識したのは沖野氏が名古屋遠征からの帰り、レストラン「マジェール」に立ち寄ったときに会えたのがきっかけです。少ない睡眠時間をものともせず、東名道で立ち往生しても意に介することなく笑顔で走る沖野さんを見て、(僕も今度はきっちり八戸まで走って実家に帰ろう)と思いました。
マジェールで沖野氏と。後にこのとき見たビキニトップを見よう見まねで作ってみた。 僕は一人旅が好きです。自分の好きなように計画を立て、好きなように変更し、思うままに走れること。往々にして天候その他想定外の理由で思うままにならず遅れたり行く道を変えたりすること。そこでまた出会う何かがあったり、たまに人生も変わったり(^_^;)。だから一人旅は好きです。 今回の旅は3〜4日かけて東北を巡り、八戸からフェリーに乗る予定。
経路の赤線は結構適当。「こんな感じ」で見てください ルートを見ると結構駆け足だけど、特にどこに止まって過ごす計画でもないのであんまりかまいません。僕の旅は観光よりも走ることそのものが目的なので。(かといってとばして乗るのは好きじゃありません。何となく周りを見ながら、周りの雰囲気を味わって走るのをよしとします) 今回は事前の準備としてビキニトップを作りました。沖野さんのビキニトップを実際に見たことでイメージがはっきりしたので、それを足がかりに作ります。ホームセンターで3400番のUVシートとハトメパンチを買ってきます。幌骨と幌から大まかな型を取って現物あわせで作ります。ノリと勢いが大切!
幌からスクリーンのスナップの位置を割り出して付けました。FC-4の幌骨には、幌骨とスクリーンをつなぐバンドがついているので、それに沿ってビキニトップの型を取ることにします。
後ろから見たところ。後ろのスナップを付けてテンションを張った状態でバンドに沿ってUVシートをはさみで切っていきます。
左の写真はバンドの取り付け。ハトメを使ってガッツリ取り付けますが、シートが薄かったためにひっつれてきました(^_^;)。厚めの素材を使って、端をしっかり折り返すべきでした。右の写真は完成図。実際走ってみたら80kmくらいから、幌骨のバンドとビキニトップが風でびびってお互いをたたき合い、ばたつき音がします。それを解決する時間もないので100円ショップでクリップを買ってきてお互いをくくりつけることにしました。(^_^;) 問題はいくつかあります。でもかかった費用が安いので、失敗したなあと思う分はまた今度作ればいいや、てなもんです。午前中だけで作れるのでおすすめです。 そして今回の秘密兵器、サイドプロテクターのフィッティングです。実は熊本のFC-4乗り、こういちろうさんから自作FRPのFC-4専用サイドプロテクターを譲ってもらっていたのです。ただ、予想したとおりスナップの穴の位置があわないので、穴を開け直して取り付けられるようにします。一カ所のスナップはどうしても足りないので、自分で車体側にドリルで穴を開けてスナップを追加です。初めて車体にドリルで穴を開けます。 きゅいぃぃ〜……ごりごりごり。ああっ!アルミパネルを貫通した感触がっ!フレームに当たった!ごりごりごり……がくっ。穴あいた!タップタップタップ。ぐりぐりぐり。これでどうだ!ついた!プロテクタープロテクター。あうかな?あわなきゃ大変だ。よいしょ!ついた!やった〜(なんだか頭の悪そうな文章だけど、心情的にはこんな感じです)
無事取り付けの終わったプロテクター。こういちろうさんありがとう! おまけでホームセンターで買ってきたアングル材でナンバーの位置を上にずらします。今までは下につきすぎていて、ちょっとした段差やバンプでナンバーをこすっていました。おかげでプレートはごきごきにひん曲がっていて、いまや段差感知装置と化している状態でした。上にずらしたついでに、希望ナンバーを取ってきました。やっぱり曲がっていない、きれいなナンバーはいいです。
上にずらしたナンバープレート。ひしゃげたナンバーが痛々しい。
取得した希望ナンバーはコレ(^_^) さて、そうこうしているうちにいよいよ出発日となりました。つい2.3前には曇りの予報だったのですが、台風でもないのに急に前線が発生して雨がちの予報が出ています。多少の不安は覚えつつも、職場の東村山は晴れていました。午前中のプール指導を終え、半休を記した休暇簿を副校長の机において帰ります。 出発13:40。日差しの厳しさも、雨に比べれば天国です。FC-4 のカバーをはぐり、ビキニトップとサイドプロテクターを装着します。関越道へ行く途中で早速、サイドプロテクターの効果を実感します。ドアがないと気持ちいいことは気持ちいいのですが、速度域があがるとやはり風が激しく当たって徐々に疲労していきます。サイドプロテクターはドアほど視界を遮ることもなく、かつ風を適度に防いでくれるので超快適です。 高坂SAにて。プロテクターはビキニトップの上に。 14:40、高坂にて休憩。ビキニトップがばたつくので、手持ちの余ったベルトなどで幌骨にテンションをかけてばたつかないように工夫します。100円ショップのクリップが意外に効果を発揮していました。 天候は徐々に雲を増し、空気は湿り気を帯びてきています。多少の不安感を伴いつつも前に進みます。ちょうど伊勢崎との分岐のところで電光掲示板には「長野方面雨」の表示が……しかし進む方向にはなにも出ていません。出発時刻は遅かったけど、天候さえ大丈夫なら余裕!沼田ICまで北上し、そこから金精道路〜いろは坂に行くことを考えました。しかし、分岐の直前でフロントスクリーンにぱらぱらと雨滴が当たり始めました。瞬間ウインカーを出してレーンチェンジ。軟弱とは思いつつ、これからの長丁場を考えて初日から無理する必要はないと思い、北関東道に入りました。金精道路はあきらめて足尾の方面から日光に向かうことにしました。 幸い北関東道に入ると雨の様子はなく、ほっと一安心。いろは坂や金精道路で降られたら疲れただろうなあと思いつつ、伊勢崎で高速を降りて一般道を走り始めました。 16:00ごろ、足尾の渓谷に入る前に「道の駅くろほね・やまびこ」で水分補給。「すいません、すてきな車ですね」と女性に声をかけられました。珍しいこともあるなあと思いつつ「でも乗り心地も悪いし、結構大変ですよ」と答えると、女性は笑いながら「うちの車もひどいもんです」と指さしたのは新型のフェアレディZでした。「いや、あっちの方が絶対いいですよ」と言っておいたが、女性は「こっちの方が目立つからいいなあ」といいながら旦那さんらしい人の助手席に座り、走っていきました。珍しい女性もいるものだと感心しきり。 しかしこちらも道の駅を出ようと思った直前、小粒の雨がぱらぱらと降り始めました。ちょっと焦りつつも、ビキニトップとプロテクターで十分対応可能な程度なので、そのまま進むことにしました。
(左)あの……力一杯ガスってるんですが。(右)「道の駅くろほね・やまびこ」にて ガソリンスタンドで給油中、地図を見ると星野富弘美術館があることを知りました。そういえば移動教室で、日光から渡良瀬渓谷鉄道に乗って、6年生が来ていました。まだぎりぎり開館時間だったので滑り込みセーフ。星野富弘さんのすてきな詩画を堪能してきました。 渡良瀬川の渓谷美もなかなかのものだったので、できれば日光に腰を据えて、渓谷鉄道や徒歩でゆっくり川の造形を楽しみながら過ごすのもいいかなと思います。 ガソリンスタンドにて。トンボが来たので一枚パチリ。 その後も雨がやむ様子もなく、小雨の中を進みます。日足トンネルに入り、抜けるとそこは晴れだった……などと都合のいい話はなく、ガスが濃くなっていました。幸い雨脚はそう変わることもなく小雨のままです。山あいにかかる雲の濃さを見ると、やはり金精道路を通ってこなくて正解だったかもしれません。 今日の宿、日光大谷川YHに向かう途中、道から神橋が見えました。大谷川から立ちのぼる水煙にけぶる神橋はなかなかの美しさでした。 そんなこんなで日光大谷川YHに到着。車は手前にある市の無料駐車場に置くことになります。看板に沿って民家の間に入っていくと……狭い道に入って……って、すげー狭い。ん?突き当たってその先は川なんですが……と横を見ると下に向かう階段が。数段降りてふと見るとやっと入り口がありました。すごい場所にあるなあ。 大谷川YHは素泊まり2730円。ユースなのでお値段先払いです。荷物を片づけてご飯を食べに出ようと外に出たら、先ほどの神橋がライトアップされていました。これがまたなかなか神秘的できれいな風景でした。
デジカメの「キャンドル」モードで撮影。手ぶれに苦労して何枚か取りました。 東照宮にも行ってみたのですが、6時過ぎに入れるはずもなく、周りの景色もほとんど見られずにぷらぷら歩いてきました。二荒山神社にも行こうかと思ったのですが、暗くなってマジ怖くなったのでやめました(^_^;)。東照宮からご飯を食べられる店を……と思って通りに出たのですが、全然店が開いていません。平日の観光地の夜などこんな物かもしれません。そんなときにセブンイレブンを見つけ、助けの神とばかりに買い物をしました。どこでも同じサービス万歳!そばとビールを購入。 日光のユースには外国人が何人かいました。偶然空いている席が外国人と同席だったので、結構話しました。スペイン人×2、ネーデルランド×1、スイッツランド×1、日本人×1(←僕です)でしばらく話しました。日本人は会話に参加できずにアルカイック・スマイルを決め込んでいる時間がやや長かったのですが。 会話のスピードが速く、何を言っているかわからないので、「You speak so faster,please speak more slowly」と 言ったら、「アナタが会話にもうちょっと参加しれくれれば私たちもゆっくりしゃべるんだけど」と言われて立つ瀬がなかったりして。スペイン人の二人はこれから札幌に向かうというので、大丸藤井セントラルの「味の三平」に行ってラーメンを食うように行っておきました。 それにしても、この4人から違うタイミングで同じことを聞かれました。そろいもそろって「Are you student?(あんた学生?)」と聞きやがる……もとい、聞かれました。こっちが「No,teacher.」と言うとみな一様に「Oh〜」とか言うわけです。なんだよ、その微妙なOhは。何を教えてるのか聞くので、「I teach all subject ...without English.」というと……おいこら、何だその苦笑は。 しかし、スイス人の英語のなまりも結構聞き取るのには厳しかった。すごい巻き舌で「ゥルレヴェルラァ」と言うのを本気で繰り返し聞いて、あげく書いてもらってわかったのは「everywhere」だったのにはずっこけた。ドイツ語なまりなのかフランス語なまりなのかイタリア語なまりなのかロマンシュ語なまりなのか知らないけど、ちょっとわかんねーでございますだよ。 バスク出身のスペイン人とは、日本とスペインの特殊教育事情についてちょびっと情報交換して結構楽しかったです。それにしてもなれない外国語を話したり聞いたりするのは、かなり脳のあたりオーバークロックで働いている感じがします。前頭葉が熱くなったような気がしました。宿で休むはずが、話し終わった後はぐったり疲れていました(^_^;)。 僕がする話で盛り上がったのは、実はというかやっぱりというかセブンの話。「車なんだけど雨で濡れて困るんだよ」と言うと、みんな「???」となる。携帯のセブンの写真を見せると、みんな「Great!」と大笑い。「Enjoy open air driving.It's a nature car」というと、みんな納得していました。セブンに国境はない、えらい。 その後、自分の部屋に戻って適当にビールを飲んで就寝。窓の外からは大谷川の川の流れがざあざあと響いてきます。夜中、その音のせいかわかりませんが、大雨が部屋に吹き込んで荷物が全部びしょぬれになる夢を見ました。気温の割に湿度が高く蒸す夜だったこともあり、体中にいやな汗をびっしりかいていました。 そんなこんなで一日目、やや先の不安な旅が始まりました。
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