| ホーム | イタリア | フランス | ヨーロッパ各地 | シロッコについて |
クランプスオーストリア バート・ミッテンドルフ 12月5日 |
|||||||||
![]() |
オーストリアの山間の村で、日本のなまはげに似た鬼とサンタクロースの名で世界中に親しまれている聖人ニコラウスが登場する祭りが行われる。 高くそびえるグリミング山が暗闇にかすかに浮かび上がる。冷え切った空気を張り裂くように、ピシッ、ピシッと鋭い鞭の音が響く。シャープと呼ばれる全身をみので覆われた一団が放つ、6拍子で振る鞭の音だ。その鋭い音は悪霊を驚かせ、退散させると言われている。 その後を歩くのが聖人ニコラウス。彼は4世紀の聖人で、バラバラに刻まれた子どもを生き返らせる奇跡を行った。それに続くのがクランプス。鬼の面をつけ、見物人を手に持った枝で情け容赦なくひっぱたく。 一行が立ち寄るのは、街道沿いにある宿屋。広間には大勢の子どもが集まっている。そして一行が宿屋に着くとニコロ劇が始められる。 聖ニコラウスは広間にはいると待ち受けている子どもたちを見回す。そして、子どもたちに質問をする。答えが満足のいく物であれば、お菓子が手渡される。こんな和やかな雰囲気もつかの間、意地汚い乞食が入ってき、わめき散らす。死期が迫っている酔いどれの乞食は司祭に懺悔し、死を免れようとする。しかし運命には逆らえず、大鎌を持った死に神に切られ連れ去れれてしまう。それを見た聖ニコラウスは「今見たことを肝に銘ずるように」と忠告し司祭と共にその場を去る。 すると部屋の空気は一変する。部屋にいる者を全員魔界に引きずり込もうと、魔王ルシファーやクランプスがなだれ込んでくる。彼らは手に持った枝で手当たり次第ひっぱたき、騒乱状態となる。クランプスにたたかれると幸運が訪れると信じられているが、情け容赦ないその鞭に打たれ、椅子の下に潜り込み泣き出す子どももいる。 突然「夜警」が吹く笛の音が鳴り渡ると、クランプスは渋々と部屋を出る。一行はみのを覆ったシャープに先導され、次の宿へと向かう。 この地方では同じような祭りがあちらこちらで催される。 |
||||||||
| 鬼の面をかぶった暴れん坊のクランプス。手当りしだい、道行く人を枝でひっぱたく。 | |||||||||
![]() |
|||||||||
![]() |
|||||||||
| 鋭い鞭を打ちならし、行列の先頭を行くシャープ。(上)
魔王ルシファーの登場におびえる子どもたち。(右) |
|||||||||
|
クランプスのフォトギャラリーを見る
13枚の写真とスライドショーが用意されています |
|||||||||
![]() |
|||||||||
|
|||||||||