猫がいる生活    
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ガト捜索記
 〜迷子猫になってから帰還までの11日間〜
状況:動物病院での治療の帰り        
自宅から離れたところで迷子になった

駅近くの住宅密集地         
【きっかけ】    6月3日(日)夏日
25度を超えた晴天の日、自らか、誤ってか、ガトはベランダから玄関の庇に着地した(ようだった)。
普通でない鳴き声に気づき、すぐに救出したがその時は火傷をしたなんて気づきませんでした。
普段は家の中を走り回っているガトが、あまり動かなくなったな...パット(肉球)をしきりに舐めていることで様子がおかしいと気づいたのは2日ほど経ってからでした。
パットを見るとその時にはすでに水泡ができており、どうやら熱せられた庇ですべてのパット(4本共)に火傷を負っているようでした。
『肉球を火傷??今まで何匹の猫や犬を飼ったことがあるが、肉球を火傷した動物なんてはじめてのこと。(かわいそうだけど)どんくささに大笑い』
動物病院の先生に電話をしたところ、治療が必要ということで土曜日に病院へ連れていくことになりました。
火傷1
火傷2
   ▲少し白いところが水泡
▲すでに皮がよっている
 
【逃亡の日】   6月9日(土) 曇りのち雷雨
朝一番(8:30)でキャリーケース(ペットボイジャー)に入れ徒歩で自宅から約400mの所にある動物病院へ。体重は6.4Kg(あれ?また増えた?)
いつも病院では暴れるためホテイ袋に入れられ肉球の火傷を治療。
パットの間の毛をカットし、消毒し完了。
10:20頃、治療が終わりガトをキャリーケースに入れ、徒歩で帰宅途中...。
病院からわずか45mの所でキャリーケースを持っていた手を持ち直そうと傾けてしまったとたん、きちんとしまっていなかったキャリーケースの入り口が開いてしまい、ガトが飛び出してしまいました。
一瞬の出来事でした。
飛び出した直後に走った先はマンションの入り口。
そこは 全くの行き止まりだったためドア横の明かり取りFIXに思いっきり激突。かなり強打したようでした。(後に見たとき口が腫れていた)ガトはそのままUターンし、駅に向かってくる人を避けながら猛ダッシュで走って行ってしまいました。
私は持っていたキャリーケースをマンション前に投げ捨て、ガトを追いかけましたが当然追いつくことはできず...。パニックになった私は、道行く人に「黒い猫が走ってきませんでしたか?」と泣きながら聞くのが精一杯でした。・°°・(>_<)・°°・。
偶然そこにいた方が「走って来たのを見たよ」と答えて頂いたので、この辺りを通過したことは間違いないことだけわかりました。
 

【直後の行動】
ガトを見失った直後はかなりパニックになっており、「どうしよう、どうしよう、ガト。ガト」と叫びながらオロオロしていました。
見失った付近の猫好きなI さんが、「うちのほうかしら。どうぞ入って捜してみて。」と声を掛けて頂きすぐに通路や庭を捜しましたが、どこにも見当たりませんでした。また、すぐそばの踏切近くの自宅前で砂遊びをしていた女の子にも「ここに猫が来なかった?」と聞くと見ていないという返事。その時点で道路も踏切も渡っていないと思い込んでしまいました。
その時は携帯電話すら持ってきておらず、メモもできるものもなかったため、ガトを見たという男性の名前も連絡先も聞いていなかったことが失敗でした。
さらにガトがどこへ逃げ込んだか(どのお宅へ飛び込んだか)を聞くことをしなかったため、後々捜索の時にエリアが絞り込めない状況になってしまいました。

動物病院の先生になにかアドバイスをいただこうと病院へ立ち寄りました。
先生は「近くにジッとしていて遠くへは行っていないはず。捜すなら建物と室外機の間の狭いところとか。まずはチラシを作って付近の方に知ってもらい情報をもらった方がいいです。」と

急いで自宅へ戻り、泣きながら30枚ほどのチラシ(A4)を作成し、見失った付近のお宅へチラシをポスティングし、道行く方にも聞き込みをしました。また電柱にポスター(ビニールに入れ)を目立つように貼りました。
雨が降り始めた12:30頃には主人が仕事から帰ってきてくれ、一緒に捜し始めました。
駅の近くのため踏切もひっきりなしに通過する上に雨足も次第にひどくなり猫の鳴き声なんて全く聞こえない状況でした。

夕方まで捜しましたが、何の手がかりもないまま動物病院に再度相談へ。
「逃げた場所の近くにいると思うけど、おそらく今日はジッとして動かないはずだから無理でしょう。見つかるまでには1週間から10日間はかかるかもしれない。」
「えっ!1週間!そんなに・・・(@_@)」
愕然としました。

この日は23時頃まで捜しました。
夕方から本格的に降り始めた雨は雷の鳴る豪雨で心配と後悔が押し寄せてきました。
私がちゃんと扉を閉めたことを確認しなかったばかりに・・・後悔ばかりでした。「この大雨の中どこにいるのだろうか。ビショビショに濡れて風邪なんて引いていないだろうか。」と眠れない1日目が過ぎました。

 
【捜索】2日目:6月10日(日) 雨時々曇り

雨が止む時を見計らって何度も捜しに行き、チラシがなくなっては印刷(100枚)を行いました。
Webで「迷子猫 捜し方」や「迷い猫 捜索」など何か方法はないかと必死で検索しました。
このときに『れすきゅー隊迷子猫迷い猫掲示板』を知り、早速「帰ってきた迷子猫たち」を参考に、何かできることはないかと探しました。
皆さんの書込みを読めば読む程同じ辛さと、いつの日かガトも帰ってた報告ができるのだろうかとう不安で涙が溢れて止まりませんでした。(T.T)
そして、保健所、警察、愛護センター、近くの動物病院などへの連絡が重要であることを確認しましたが、日曜なので明日の月曜にしようということに。私たちは何をする気もおきず、当然仕事にもならないといことで明日は休みを取って終日捜索することにしました。

 
【捜索】3日目:6月11日(月) 曇りのち晴れ

早朝から深夜まで捜索。
また保健所、警察、愛護センター、近くの動物病院などへ連絡。
動物病院のスタッフの方々も勤務の合間の休憩時間に捜索して頂きました。
心強い応援で本当にありがたかったです。

 
【捜索】4日目:6月12日(火) 晴れ
早朝の方が猫の活動時間ではないかということで5:30〜7:00まで捜索。
捜索/夜〜深夜 ポスティングの範囲を広げ、この日まで200枚ほど投函。
 
【捜索】5日目:6月13日(水) 晴れのち曇り
夕方ポスティング50枚ほど投函 早朝の捜索。
主人は仕事を休んでくれ終日捜索。
 
【捜索】6日目:6月14日(木) 曇り
捜索/終電後の深夜1:30〜2:40(静かな方が捜しやすい)
 
【捜索】7日目:6月15日(金)晴れ
捜索/2人で終電午前2:30〜3:40 夜19:00〜 23:00〜 
何の目撃情報もないまま1週間が過ぎてしまいました。
段々夫婦の会話も少なくなり、何をしても楽しくなく、食欲減退。
ため息だけの無気力な毎日。(かなりやばい雰囲気)
 
【捜索】8日目:6月16日(土)晴れ
捜索/深夜・早朝・午前・午後
範囲を広げさらにポスティングを180枚+100枚行う。
(この夜は猫5匹と遭遇)
そろそろ2人だけの捜索も限界を感じ始め、猫の探偵さんにお願いしようということに。
しかしここでお互いが言葉足らずだったため、頼む頼まないで結婚以来始めての喧嘩。イライラと疲れからだと分かってはいましたが、私は号泣、主人もかなり怒っている。ちゃんと話し合い「喧嘩していてもガトは帰ってこない。ここは探偵さんのスキルに掛けてみよう。」ということで、まずは明日会ってみることにしました。
しかし、プロの行動は早く、早速 この夜に猫探偵社の塩谷さんからこれまで配布したチラシについてメールでアドバイスを受けました。
27:00まで送っていただいたチラシを参考に作成し直しました。
 
【捜索】9日目:6月17日(日)晴れ
捜索/午前1:30〜3:00 6:30〜7:30 
19:00に猫探偵社の塩谷さんがバイクで現れました。自己紹介もそこそこに捕獲機のセットの仕方など説明。続いて直接捕獲できた際の洗濯ネットへの入れ方など実践しながら教えて頂きました。また私のガトを呼ぶ声を録音し、探偵さんの捜索道具に。手作りの道具の説明と真摯な態度で充分理解でき、この時点ではっきり猫探偵社の塩谷さんへお願いする決心がつきました。
契約をかわし、20:00には逃がした場所と見失った付近で状況説明。電柱に貼るチラシの色合いからレイアウト、また貼り方にいたるまで指示をいただきました。流石プロと感心。
この日は23:30まで3人で捜索。猫探偵さんは翌朝6:00まで捜索
 
【捜索】10日目:6月18日(月)曇りのち晴れ
捜索/ 20:00〜24:00   猫探偵の塩谷さんは翌朝6:00まで捜索
チラシをA5(80枚)、A6(160枚)カラーコピーしポスティング
私は他に何か出来ることは・・・と猫が帰ってくるおまじない(3種類)をする。
【捜索】11日目:6月19日(火)曇り ***見つかった日***
捜索/ 午前3:00〜6:00 15:00〜16:00 19:00〜20:00 
会社を休み終日捜索
猫探偵の塩谷さんと22:00からのスタートでしたが、深夜と早朝の捜索の疲れがでて私はこの時間は休んで、深夜がんばろうと自宅にいました。捜しに行かなくては見つからないとは解っていましたが、全く目撃情報がないため多少自暴自棄になっていました。(ダンナ様ごめんなさい。)
 

【保護の時】
22:30過ぎ主人から携帯に電話が。「ガトがいる!ガトに間違いない!ガト、ガト・・・ガト」と電話越しに呼ぶ声。
急いでその場に駆けつけた時にはガトは必死に大きな声で主人の呼びかけに応えておりそれは尋常ではない鳴き方でした。
ガトがいる場所は建物とブロック塀の間でとても人間が入れる場所ではありませんでした。
私はやっと見つかったという安心感と保護できなかったらという不安感でいっぱいでした。
それを察した猫探偵の塩谷さんが「焦らず落ち着いて。時間をかけていいから今確実に捕まえないと」と。
「また必死に名前を呼ぶと猫は追われていると思い、逃げてしまうので間隔をあけていつも呼ぶように優しく名前を言ってあげて」とその時を的確にアドバイス。
色々な方向から回り込み、やっと私が目にしたガトは1.6mのブロック塀の上に「ニャア〜」と鳴いて座っていました。
「ガト・・・ガト・・・」と呼びかけゆっくり近づき、持っていた鰹の生節を差し出すと隣接していた階段の方へ寄ってきました。安心したのか喉をゴロゴロ鳴らしていました。
鰹を小さくちぎって階段の1段毎に下の段へ置くと喜んで食べてくれました。とにかく私の手が届くところまで近づかせ、夢中で食べているガトの右手を掴み一気に抱き寄せました。急いで主人が洗濯ネットを広げ、ガトを入れ無事に保護!
「ガト〜、ガト〜。・°°・(>_<)・°°・。」
すでに号泣していた私にガトが潜んでいたらしきお宅の方が「良かったね。」と声をかけてくださいました。
保護できた時刻23:08でした。抱き上げたガトは少し軽くなっており、鳴きすぎたせいで声は枯れ気味でした。

ガト発見の決め手は電柱のポスターを見て頂いた方からの通報でした。
ガトを見かけ、近くにあった電柱のポスターを剥がし電話をしてくださったようでした。
「黒猫で足が白だけど、大きくないよ。顔は確認していないけど。」と言っていました。幸いなことにこの方も猫好きらしく、主人が駆けつけるまで煮干しをあげて逃げないようにしていただいていたと聞きました。

発見場所は、重点エリアから外した場所でした。線路は渡らないのではと最初に思い込んでいたために、それほど巡回しなかった場所でした。(結果的には線路を渡っていたことになるのですが。)
それも見つかった場所は最初にケージから飛び出した所に近く、まさに皆さんのアドバイスの通りでした。
急いで自宅へ連れて帰りたかったのですが、塩谷さんの儀式(保護した記念撮影)があり、すぐとは行きませんでしたが、一緒になって喜んでくださいました。
帰って来たガトの毛並みはバサバサ、白かった手足は泥だらけ、火傷を負っていた肉球はかさぶたになってかなり痛々しい姿でした。浴室に置いているいつもの水をすぐに飲みにいきました。しばらく膝の上で丸まり自分自身を落ち着かせているようでした。

▲ボロボロになった肉球 ▲疲れ果てた顔

保護出来たので猫が帰ってくるおまじないの1つ(「立ちわかれ いなばの山の 峯におる 待つとしきかば 今帰りこん」の句のうち上の句を紙に書き、エサを入れているお皿の下に置きます。帰って来たら、上の句を書いた紙に下の句を書いて燃やします。)を実行し完了させ、長かった捜索期間が終わりました。
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自宅に連れて帰ってすぐ、目撃情報をくださった方、心配して電話をかけてくださった方に夫婦で手分けし遅い時間でしたが、御礼の電話をかけまくりました。
翌日にはお世話になった付近のみなさまに見つかった報告と御礼に回りました。

 
【その後/帰還の翌日】   6月20日(水)

主人と二人でガトを病院へ。
(私一人だとまた逃がしてしまう恐れが・・・と心配して・・・(^_^;))
体重は5.15Kgと、いなくなった日から1.25Kg減っていました。
本当に飲まず食わずで11日間過ごしたようでした。
(人間で言うと-12.5Kgのスーパーダイエット・・・今だから言えるけどちょっと羨ましい)
血液検査の結果、脱水症状と軽い腎不全で、点滴と抗生物質の注射。
今から入院はかわいそうなので、明日から入院することに。

 
【その後/退院と奇跡】  6月23日(土)

2日半ぶりに病院へ迎えに行った時は、私の声が分かったとたん大声で鳴き始めました。
(お母さんだと分かって鳴いているなら、なぜ11日間もじっとしていたの
か??と苦笑い)
 数日熱があったものの、脱水症状も心配いらないと言われました。熱が続いたので感染症(猫エイズなど伝染病)に掛かっている恐れがあるかもしれないということで、2週間後に診ていただくことになりました。

最後に先生から奇跡の話が・・・
「3ヶ月も治らなかった膀胱炎が治っています。3mm厚の炎症がすっかりなくなってきれいになっているのには驚きました。」
膀胱をエコーで見ると本当にきれいになっていました。
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7月には病院で感染症と膀胱炎の検査を2度受け、何も問題がなく現在は元気です。体重もすっかりリバンドし、ダイエットに励む毎日です。

 
【これから迷子猫の捜索をする方へ・・・ 参考になれば幸いです】
       ■ ポスターとチラシ
       ■ 捜索時間帯と捜索場所
       ■ 捜索の際持参するもの
       ■ くじけそうになったら