I play my red guitar.
いやぁもうね、赤いですな。まったくもって真紅だ。朝から晩まで一日中赤いです。 向こうの山からこっちの谷まで赤いんです。前から後ろから赤くて、見渡せば東西南北どこもかしこも赤い。いやむしろ上から下まで一直線に真っ赤っかです。手足が赤いし目鼻も赤い。もちろん耳は赤いしうなじもまた赤い。 考えてみれば昨日から赤い。いや去年から赤い。やっぱり何年も前からずっと赤い。もう大昔から赤い。とにかく最初から真っ赤だ。なにしろヒトの一生これみな赤い。ゆりかごから墓場まで赤い。結局は紀元前から久遠の未来まで赤い。 認めたくはないが数えれば数えるほど赤いし、余計なお世話だが書けば書くほど赤い。とにかく赤いんだ。あたりかまわず赤いときたもんだ。何がなんでも赤い。闇雲に赤い。あぁ赤い赤い。 さてと・・・。 このわたくし、事業者として年間通して各種帳簿をつけ、この時期になると決算書等を作って青色申告し、そして事業所得税を納税している実に真面目でまったくもって善良なる一区民なわけですが、今期の決算書はあらかじめ予想していた通り、里道の傍らに咲く紅梅のような色に染まっております。いや、実際のところはそんな風情などを鑑賞する余裕もないようなアカでございますれば、諸経費削減という世の中の流行を追ってわたくしもリストラ計画試案なるものを作ってみたのでございます。 で、この計画書を作成するに当たって、iPhoneにPocketMoneyというアプリケーションを導入し、この数週間の収支をサンプリングしてみました。PocketMoneyってのは言ってみればおこづかい帳ですわ。そうは言っても、Newton、Palm時代から続く由緒あるアプリだけあってなかなか奥深いですぞ。まぁ今回はまだ導入して間もないので、詳しい数字はもう少し経ってから集計して公表するとして、まずは初期の収支をもとに大ざっぱな目標としての計画書を作ろうと考え、その試案というか思案をここに記してみようかと思うのです。 おいおいちょっと待てよ、オマエの個人的なリストラ計画なんて読みたくもないぜ。なるほどお忙しい皆さんならそうお思いでしょうな。そんなものはオマエが勝手に作って見せるべき相手に提出すればいいじゃないかと。 確かにごもっとも。理にかなったご意見です。いや、わたくしももちろんそんなことは先刻承知だ。充分了解しております。了解しておりますですが、肝心のその提出する相手というのがどこにもいないときたもんだ。いやぁ困りましたよ。一体どこのどいつに向かって提案すればいいんですか。他人を煽てるのだけが巧い金融機関ですか、サボり癖のついた税理士ですか。 ふぅーっ・・・。 大規模な事業を行なうひとは別として、いわゆるフリー(フリーランス、つぅかむしろフリーターだな)の個人事業者の常として何もかも一人でこなさなければならないという宿命がありますが、今回の一件もどうやら一人で何役もこなさなければならないようなのです。さぁどうしましょうかね。試案について思案して、計画書を作成し提出し、それを受け取って実行する。すべて一人で執り行わなければなりません。昨今流行のダイバーシティなどどこ吹く風、何もかも一人でやる。独裁政権の恐怖政治だ。ビシビシいきますよ。 まず例えば食費です。あ、食費は自給自足するからいいとして、例えば水道代です。あ、水は川から汲んでくるからいいとして、例えば衣料費です。あ、衣服は全裸だからいいとして、ガス代です。あ、これは薪をもっと増やせばいいとして・・・。あれ、あと何かあったかな。 そうそう、ガソリン代とか灯油とかの燃料費だな。それから電話代というか通信費。おっとその前に肝心の電気代があったよ。さあどうやら押さえるべきポイントが炙り出されてきましたよ。電気代なんてどうしましょうかね。巨大なデスクトップマシンがうなりを上げているこの仕事場です。やはりここはもっとコンパクトなマシンに取り換えでしょうか。そう言えば最近はマクドに行けば電源もあるし、さらにはWi-Fiもある。電気代と通信費は一挙に解決じゃないですか。仕事マシンをマクドに持ち込んで電気は使い放題の充電し放題、ネットも使い放題だし、電話なども使ったことないけどスカイプでいけるかもしれません。 え? ネットは何でも使い放題ってわけじゃないんだぞって? いやいやそこを何とかよろしくお願いしますよ。無理を承知でこの頭を下げてるんだ。何とかしてくれ。何でもいいから助けろ。 というわけで何とか使わせてくれることになりました。なんだなんだリストラ計画案ほとんどでき上がっちゃったぞ。 さて、あとは燃料費ですが、時すでに春分。暖を取るための灯油などはもう不要です。そうすると残ったのはテツゲタ2世号に入れてやるガソリン代だけとなりました。これから暖かくなるとますます野を越え山を越えてツーリングなどに出かけてみたい時節ですから、うっかりするととてつもない経費になってしまうやもしれません。じっくりと計画しなければなりませんな。 これは次の清明までゆっくり考えさせてください。どうやらこの計画もすでに99%は達成されたも同然のようですから、残された課題もきっとうまくクリアできるでしょう。いや、まず大丈夫。この分なら来期の決算書は大きく黒字へ転回して、来年の春分あたりはもう左うちわで悠々自適ですぞ。もうね、黒々とした真っ暗闇のようなクロです。前から後ろから黒くて、見渡せば東西南北どこもかしこも黒い。いやむしろ上から下まで一直線に真っ黒です。それはもう禍々しいほどに。
Posted: 土
- 3月 21, 2009 at 11:40 午後