無断で


 新宿の東のはずれ、二丁目から続く花園通りの奇妙な華やかさも薄れ、街並みも何やらうら寂しくなる辺り、競馬好きの大将がどうにかやりくりしているうどん屋のとなり、客が勝手に路上にテーブルを出して酒盛りを始めるようなそんな場末を絵に描いたような飲み屋の向かい、つまりボクの仕事場の近くの何の変哲もないビルの一室に、新宿I.R.Aという店(店だよね?)があるんですが、そこで本日夕方、我らがiBloggerであり、かつ画家である武盾一郎氏(ボクにとって彼は、画家である前にiBloggerなんである)がトークイベントにゲスト出演するというので、仕事の手を休め、サンダルをペタペタ言わせながら花園通りを歩いて行き、無断でドアを開けて店に入り込みました。
 「ヤマタツさんに会うのはたしか三年ぶりだよ」といきなり言われましたが、あとで指折ってみるとホントは二年前だね。

--「やっぱり今日は特別な日であると言わざるを得ない〔しんげんち -Ground Zero Paintings-〕」(2005.1.17)--
--「ヒトはなぜ絵を描くのか」(2005.1.25)--

 そういえばこの時は、コリーヌ・ブレさんとスタジオボイス時代以来に久しぶりに会って、時が経つのは早いものだとため息をついたんだけど、それからまたすぐに二年経っているのだよ、まったく。

 それはともかく、やはり「スクワット」について語られたこの対談に、ボクは思わず口をはさみ、「そもそも日本という国はスクワットで出来上がった国家だ」という乱暴な意見を述べてしまったわけですが、少なくともアメリカ合衆国という国はスクワットで入植して建国までしてしまった国であるのはこれは間違いないと思うんです。
 つぅか結局のところ、国ってのがそういう風につくられるものなのかも。そもそもアフリカ大陸で生まれた類人猿が環境の変化と人口増加に耐えられず、災害や抗争の揚げ句に居場所を追われた一部の種族であるヒト科がその他の地域でスクワッター・コミュニティをつくり、部族をつくり、国家をつくり・・・。

 いや、それよりもよく考えてみると、すべての生物がそれぞれの環境でスクワットによって生命活動しているわけです。いやむしろ、生命体そのものがスクワットしつつされつつ生命現象を営んでいると言ったほうがしっくりきます。どちらにしてもここまで来ると対談のテーマからは遠く離れてしまってますけどね。

 とにかく、Take Junichiro Log を読むたびに、この男大丈夫かいな、とか、おぉ元気そうやな、と一喜一憂していましたが、たしかに二年前にくらべて元気になったような気もします。ブログを書くってこともまたスクワットであると思うのです。ブログって、ともすれば現実社会よりも抑圧的な規制で縛ろうとする風潮も起こり得るジ・インターネットの中でのスクワッターだと思うのです。

 ふぅーっ・・・。
 人のブログを読んで、それがたとえば「燃費ログときどきブログ」であっても「Squatシリーズ」であっても、秒針がコツコツと刻むようにその人はふぅーっ、すぅーっと呼吸しているわけで、その息遣いを引き寄せようとする意志が、自分のブログを書く大きな動機になっていると改めて思います。
 日々の日記@。ヤマタツ生きてます。無断でスクワットしながら、されながら。

Posted: 土 - 3月 10, 2007 at 01:58 午前      


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