いやぁ、もうね、困りましたな。まったくもって困惑です。冷たい冬の雨が降りしきる表通りをサンダル履きで散歩したくなるくらい困ってます。「いよっ、のんき大将っ」と言われながら赤い顔でヘラヘラしてしまうほど困ってます。明日、いや来週なんて昔のことはとっくに忘れたよと開き直ってしまうほど困っているんです、わたし。

 昨年以降、時間なんて幻想なんだよ、フィクションだよ、ファンタジーだよ、トリック・オブ・マインドなんだよぉっ、などと言いふらしていたら、案の定、腕時計がときどき止まるようになったんですよ。一昨日なんか三時間も遅れました。一日で三時間ですよ、奥さん。
 もうね、働く気がないんでしょうな。甘やかしすぎたんです。育て方を間違えたんです。オマエ、そんな人間、いや時計に育てた憶えはないんだよ、などと説教しても後の祭りです。ニートの時計を持つ親の心境が痛いほどよく分かる。

 でね、時間が止まったそんな夜にやって来ることといえば、しばらく連絡が途絶えていた元友人からの電話だったりして、十年ぶりくらいに話してみれば、やはり時間は止まっていると確信します。考えてみればボクはこの十年のあいだに、色んなことから足を洗い、代わりに他の色んなことに首を突っ込んでいたわけで、比べて変わらずにいる、つまりコツコツとひとつの出版物を作る作業を続けているその友人の声を聞いていると、少しばかり羨望の念が湧き上がります。

 さてそういうわけで、そろそろ片づけて帰ろうかとふと時計を見るとまだ七時前なんだが、ほんとうはもう日付も変わろうかという時間帯。秒針を見つめていると確かに動いているんだが、だいぶ休憩したようで昨日は五時間半の遅れ。まったくもって困りました。来週は時間の約束は出来ぬ。すまぬ。
 でもまぁ、二、三日すれば一周まわって何食わぬ顔で正しい時間を刻んでいることでしょう。
 日々の日記@、ヤマタツ生きてます。腕時計もかろうじて。

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Posted: 土 - 1月 27, 2007 at 05:18 午後      


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