平成19年度 豊明市議会9月議会 動議4号
「政治倫理確立調査特別委員会」の設置
〜市政改革の会(山盛さちえ)賛成討論〜「政治倫理確立調査特別委員会の設置」は、8月下旬、豊明市民オンブズマンから提出された「議会の清浄化を求める請願」に応えるためのものです。その請願は、抜け出し議員の責任の重さの自覚を促すとともに、議会に真相究明と説明責任を果たすよう求め、さらにその上で議会の体質改善と再発防止策に取り組むよう訴えています。しかし、具体的方法や内容はあえて触れず、議会の自浄能力や努力の度合いを試そうとしているようで、議員には大変きびしい請願と捉えなければいけないと考えます。
この請願を受け、議会として何をすべきか?会派会議で協議を重ねました。正直、新政会もルネサンスも私たち市政改革の会も十分満足する内容にできあがったわけではありません。その理由を動議提出までの経緯を踏まえながら簡単に説明したいと思います。
富良野議員が所属していた新政会から政治倫理条例等の策定に向けての調査の提案があり、その1点に固執しました。私たち市政改革の会は「抜け出しの真相究明」と事の発端である「政務調査費の条例改正案」を提案し、また、ルネッサンスも富良野の調査は不可欠と主張しました。
特に抜け出し調査については、「マスコミ報道で市民はもう知っているのに何を調査するのか?まるでいじめだ!」など新政会がいい、「請願で真相究明を求めているし、マスコミ報道を根拠に議会が市民に説明責任を果たすこともできない。ましてや再発防止策を練るわけにもいかないでしょう」と私たちが粘り調整は難航しました。
政務調査費については、「問題点、再発防止のための改善点は見えている」と改正案を示すも、「現状で不都合はない」と門前払い的扱いを受けました。政治倫理条例の策定は全員がほぼ同意しました。5回の会派会議と2回の協議会が持たれ、かんかんがくがく、幾度か「決裂だ!」と声を荒げる場面も度々ありましたが、「ここで議会が割れていては、信頼回復はできない」と仕切り直し、歩み寄りと妥協の末、政務調査費条例の改正案の提出は見送り、政務調査費の取扱の検証と今後の在り方についてとかなり後退しつつも、政務調査に関する調査項目を加えることができました。
全国都市問題抜け出しに関する調査項目は、私たちの希望する別立ては諦め、これも政務調査費の中に含めることを受け入れ、新政会が譲歩することで追加することになりました。
結果として、1年前の「政治倫理等調査特別委員会」とかなり似かよった項目となり、十分調査できるのか不安が過ぎりましたが、調査は曖昧にしないとの新政会言葉を信じることにしました。これは、請願や多くの署名、市民の方々の議員への働きかけが議会を動かしたのだと確信しています。
さて、今触れました一年前に設置された「政治倫理等調査特別委員会」の第3回で、伊藤議員は「一貫していっていないと主張しているし、観光など絶対にない。ただし30分、最大1時間程度会議を中座したという事実はある」などと発言しています。法定委員会でも虚偽を語っていました。
その約4ヶ月後、市議会議員選挙直前、彼は政治ビラで「私は一日目、二日目とも愛知県の他市の若手議員と会場内で一緒だった。今回の騒動は、誰が何の目的で仕掛けたことかも既にわかっている。選挙前のこの時期に、特定の思惑を持って仕掛けた」などと、富良野観光をでっち上げられ自分は陥れられたと思わせる内容を市民に公表していました。さらに、本年6月の告発後、富良野観光を坂下・石橋議員が白状したのを受け、「富良野には行ったが、観光で行っていないという意味で、花を生かしたまちづくりの視察だった」と主張しました。
1年にわたり事実を隠ぺいし続け、虚偽を公表し、選挙で市民を欺き、往生際コンテストとまでテレビで言われ、全国に恥をさらした議員らを、議会の法定委員会を冒涜した議員を議会はどう裁くのか?市民が最も注目しているところです。テレビ放送以後、市民からは辞職勧告すべきとの声を多く聞きました。コメンテーターが言うように市民感情は辞職でしょう。しかし、議会として実態の把握に努め、市民への説明責任を果たすことが専決で、調査をした上で、議員の責任の取り方を協議し、けじめをつけさせるのが順当だろうと考えています。
会派会議では「議員が議員を調べるのはしのびない」との意見も出ましたが、だまされたのは私たち議員も同じです、もっと怒りを感じて良いと思います。もし市職員が出張を抜け出し観光し、虚偽の報告書を提出し、発覚後もうそにうそを塗り重ね、隠し切れず認めたとしたら、議会は、市民はその職員に対し、調査もなく、懲戒処分もなく、謝罪だけで済ませるでしょうか?あり得ません。今回は議員が起こした不祥事です。一般職員よりもきびしく律するのが当然です。それも選挙民の判断に影響を与える問題を起こしたのですから、その責任は極めて重いといえます。
またもや仲間をかばい、膿を出し切ることができなければ、清浄化は名ばかり、議会の自浄能力はこの程度かと議会は一層の批判を受けるでしょう。この件をどう決着を付けるのか、私たち議員が市民から試されていると自覚しなければなりません。
全会一致で請願を採択し、決議までしたのですから、それに恥じない結果を出す。そのためには、不祥事を起こした議員らが反省と謝罪の気持ちを説明責任という形ですべてを話さない限り調査は進まず、実のある再発防止策も叶いません。
議会が変わる姿を市民の皆さんに見て頂けるよう努力するしか信頼回復の方法はないのです。請願に対する各会派の討論(請願の趣旨は議会として当たり前のこと、議会の透明性は重要である。本不祥事には憤りを感じる。議会には市民の信頼が重要なので清浄化への努力必要。短期間での多くの署名は市民の不信感・怒りの表れ。チェック機能低下・モラルの欠如は反省すべき等々。《当会派の榊原議員討論はここから》)忘れることなく、市民との約束を果たしたいものです。12月議会までには少なくとも抜け出し調査の報告はできるだろうとの話も出ています。市民の皆さんには、政務調査費の見直し、政治倫理条例の策定と進捗状況に関心を寄せ、最後まで目を離さず見守ってくださるようお願い申し上げて討論とします。