1章-2-3 多尿とのどの渇き

高血糖になると、どうして多尿になったり、のどが渇くのでしょう?
「今さらどうして、そんな簡単な事について話をするの?」という声が聞こえてきそうですね。 基本に帰る意味で掲載してみました。

高血糖と体の反応

高血糖というのは血管の中を流れている血液中の糖分が多い状態です。この糖分が多くて濃度が高い状態が続くと体に悪い影響を与えます(合併症)。普通 、血糖値が高過ぎたり低過ぎたりしないように血液中の糖分(血糖値)は調整されています。(恒常性と呼びます。)
コチラを参照 (ブラウザの戻るボタンで戻ってきて下さい)

コチラも参照(ブラウザの戻るボタンで戻ってきて下さい)
 高血糖の状態の時(糖分が多い時・血糖値が高い時)は体は糖分を外へ出そうとします。「どこから糖分を体の外に出すのでしょうか?」「答えは腎臓です」血液中の糖分を腎臓を通 して「尿(オシッコ)」として外に出します。

だいたい血糖値180mg/dlを越えると尿の中に糖分が出てきます。
(血糖値180mg/dlを腎臓の糖の排せつの閾値(いきち)と呼びます。)

コチラを参照して下さい。
(ブラウザの戻るボタンで戻って来て下さい)


浸透圧

オシッコに糖分が沢山、出ると尿が濃くなって浸透圧が高くなります。
ナメクジに塩をかけると小さくなるということを御存知でしょうか。これは浸透圧が影響をしているからです。塩の方がなめくじの体内の水分の濃度より濃いのです。だから、なめくじの体内の水分が外へ出て行ってしまって小さくなります。
漬け物を漬けけておくと野菜の外の塩分濃度と野菜の中の濃度は同じになります。浸透圧というのは同じ濃度になろうとする力です。漬け物に適度な塩味がつくのは浸透圧によって外の塩分が野菜の中に入ったからです。逆に野菜の水分は外に出ています。

浸透圧というのは、このように濃い濃度と薄い濃度のものを並べると同じ濃度になろうとする力の事を言います。濃いものは薄くなり、薄いものは濃くなろうとします。

尿と浸透圧
 尿に糖分が出て濃くなるという事は浸透圧が高くなるということです。
 すると自然に浸透圧を下げる力が働きます。
体は尿の水分の量を増やして浸透圧を下げようとします。(薄めようとします。)これが高血糖時に多尿になる仕組みです。(浸透圧利尿)

多尿とのどの渇き
 高血糖の時に尿の水分の量を増やして浸透圧を下げようとしました。浸透圧を下げるのに使われた水は、どこから来たのでしょう?それは血液の中の水分から来ています。それでも足りないと体中の細胞から水分が尿に移動していきます。これが脱水です。この時に、のどが渇いたと感じる人は多くいます。

「ゆうゆう糖尿病」を参考にさせていただきました。●発行(社)日本女医会

http://homepage.mac.com/yamajinaoki/top.html