2章-1-15 糖尿病とコレステロール
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 少し脂肪について御話をしてみようと思います
 高インスリン血症の状態では中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL-C)が増えてしまいます。また、この状態では善玉コレステロール(HDL-C)が減少してしまいます。糖尿病と高脂血症は関係しています。
 糖尿病で外来へ行って医師からコレステロールの値が高いと言われた方もいらっしゃると思います。 脂肪の取りすぎは動脈硬化の原因になります。
 現代の食事では脂肪の取り過ぎが問題になっています。脂肪による肥満でインスリンの効きが悪くなる場合もありますので、注意してください。

血液検査

 皆さん病院で一度は採血をされた事が有ると思います。
血液をしばらく置いておくと濁った部分と透き通った部分に分かれます。
  透き通った部分を血清と言います。血清にはビタミン、糖分、コレステロール等の脂肪分が溶け込んでいます。
脂肪を調べる時はこの血清の中に脂肪の成分がどれくらい有るか調べます。

脂肪はアブラなのにどうして血液の中に混じれるのでしょう?

血清の中には脂肪と結びついて血液になじみやすくするタンパク質があります。そのため血液中に混じります。
( タンパク質と脂肪が結びついた物を「リポたんぱく」と言います。)

血液検査で脂肪の量を調べる→リポたんぱくの量を調べます

左図はリポたんぱく

●中身は
コレステロールや 中性脂肪(トリグリセライド)
●皮は
アポたんぱくと呼ばれる血液になじみやすくする物質

リポたんぱくが多いと体に悪いの??

悪玉コレステロール(LDL-C)が多いと動脈硬化のもとになります。
同じリポ蛋白でも善玉コレステロール(HDL-C)は少なくなると健康を害します。
善玉コレステロール(HDL-C)は血管に溜まった余分なコレステロールの掃除をしてくれます。)


トリグリセライド(中性脂肪)も体に悪いの?

トリグリセライドが多いと善玉コレステロール(HDL-C)が減って悪玉コレステロール(LDL-C)が増えてしまいます。でも全くないと困ります。

血液中の脂肪分(血清脂質)

血液中の脂肪分(血清脂質)は大きく分けて3つあります。
コレステロール
トリグリセライド(中性脂肪)
遊離脂肪酸などがあります。


コレステロール
食事によって入って来ます。肝臓や小腸でも合成されています。細胞膜の構成成分として使われています。副腎皮質ホルモン(ステロイド)や性ホルモンを合成する材料になっています。

トリグリセライド(中性脂肪)
活動のエネルギー源になります。食事によって入って来ます。肝臓でも合成されます。運動をすると脂肪酸に分解されて燃焼します。残った部分はトリグリセライドとなって皮下脂肪などの脂肪組織に蓄えられます。

遊離脂肪酸
トリグリセライドが分解されると出来るもの。エネルギーとして燃焼されます。


一般的な血液検査では、血清脂質のうち
●総コレステロール値(TC)
●中性脂肪値(TG)
●HDLコレステロール値
を調べます。
LDLコレステロール値が加わる事もあります。

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