4章-1-1 さかえより

私が毎月読んでいる月刊糖尿病ライフ「さかえ」より目にとまった記事を 掲載させていただきました。
さかえについてはこの章の「糖尿病の本」でもお話します。
4章1の2では糖尿病の友の会のお話を掲載しました。

クロック・ポジション

 目が不自由になって困ることのひとつに、置いてある物の位置関係がわかりにくいと言うことがあります。その位置を見える人に説明してもらっても、説明の仕方によっては、理解しにくくなる場合もあります。 そんな時に役立つのが、このクロック・ポジションです。
  クロック・ポジションとは、物の置いてある場所を時計の文字盤に置き換えて、位置関係をわかりやすく説明する方法です。見える人は、つい「ここ」とか「あそこ」とか「その右」など、あいまいな言い方をしてしまいがちですが、この言い方では、見えない人は、理解しにくく困ってしまいます。



図1

図2
 クロック・ポジションとは、図1のように本人の目の前に時計の文字盤がと仮定して、本人の手前側を「6時」、奥を「12時」とします。
  あとは、時計の文字盤と同じと考えてください。
  ですから、「5時のところ」と言えば本人の手前より少し右側の右側のことです。「手前より少し右側」と言われるより「5時のところ」と言われたほうが、イメージしやすいのです。

  それでは、この図1をふまえて、図2を例にテーブルの上に置いてある物を説明してみましょう。
  四角いテーブルを時計の文字盤に見たてて、「6時のところにはし」「12時のところにはおかず」「4時のところにはみそ汁」「7時のところには御飯」「9時のところにはお茶」とこれだけでもそれぞれの位置関係について理解しやすいと思いますが、どうでしょうか。
  もしクロック・ポジションを使わないで説明すると「手前に箸が有って、右側にみそ汁、左側に御飯、その左にお茶、奥におかず」となり、これではおおざっぱすぎて、それぞれの正確な位置関係が理解できません。
 クロック・ポジションには大切なポイントがあります。それは、目の不自由な人が人の手で物に触れていただきながら説明することです。例えば、おかずについてお皿の中に「目玉焼きが手前にあって、その右上にそら豆の煮物、その左側にほうれん草のごま和えがあります」とここまで説明してもらえれば、安心して食べ物を口の中に入れることができます。何の説明もない場合は、口に入れて味わってみて、はじめて何であったかがわかるわけですから、とても勇気のいる行為となります。
 見える方は一度目をつぶって何であるかわからない物を口に入れてもらってください。何だかわからないまま食べることの不安感が理解できるはずです。
 クロック・ポジションはいろいろな場面での応用もできますので、どんどん利用してください。

※目については1章の糖尿病性網膜症を参考
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