3章-3-4 血管新生緑内障   白内障

血管新生緑内障

病態
 増殖型糖尿病網膜症と同じ理由で、新生血管が眼圧(眼球内の水圧)を調整する部分(隅角といいます)に生えてきたため、眼圧が調整できず慢性的に眼圧が高くなってしまう状態です。この状態が長く続くと、眼の中の視神経が眼圧の圧力に負けて痩せていってしまいます。(視神経萎縮

症状
  視神経が萎縮すると見える範囲が狭くなってきます(視野狭窄)。眼圧があまりに高いと角膜が濁って、視野全体がすりガラスを通したようにぼんやりします。痛みは伴わないことが多いとされます。

治療
  原因は網膜症と同じですので、網膜光凝固(レーザー)治療を行い血管新生が進行するのをくい止めます。目薬や飲み薬で眼圧を下げます。進行例では、手術で眼圧を下げることもあります。


白内障

病態
  眼の中のレンズ(水晶体)が濁った状態です。

症状
  視野全体がすりガラスを通して見たときのようにかすむ、まぶしい、などの症状が起こります。

治療
  水晶体の濁りを取り除き、代わりに人工の肉眼レンズを挿入する手術によって治療が可能です。ただし後述する網膜症が進行している場合には、視力が十分改善しないことがあります。
 糖尿病の方の場合は、レンズがまだらに濁ることがあります。日光が当たると乱反射のようになってまぶしく感じる事があります。