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#196
「混沌の屋形船Direct:PHOTOEXPO2001@東京ビッグサイトレポート デジカメ新製品が盛りだくさん」
明日からMacOS Xの発売がはじまるという昨今ではありますが、東京ビッグサイトではデジカメ花盛り。デジカメのショウなんぢゃなくて、日本写真機工業会や日本写真映像用品工業会が主催する展示会だから銀塩のカメラやその周辺機器(周辺機器っていうんかな)の展示会なんだけど、おおむね、デジカメ新製品がずらっと並ぶので(SONYとカシオを除く)、これをもって、2001年春モデルファーストインプレッション−その2−に替えさせていただきます。
てなわけで。行きます。
●旭光学工業(株) http://www.pentax.co.jp
PENTAXというとDigitaOSを搭載したEI-2000を昨年出していたが、まずはその334万画素版。2/3インチ334万画素原色フィルタフレームトランスファー方式CCDという珍しいものを搭載してる。基本スペックは2/3インチで約200万画素CCDを搭載していたEI-2000と同じだが、ホワイトバランスの設定がきめ細かくなるなど細かい進歩はある。

EI-3000
でもまあ他社とは違うCCDを使っているので、実際の写りを見てみるまではコメントしがたい。EI-2000のときはちょっといまひとつだったんで。
さらに名称未設定デジカメが2つ。ひとつは一眼レフ。新製品のMZ-S(こちらも仮称だったが)と同じデザインを持ち、MZ用の交換レンズを使えるのだが、CCDのスペックなど詳しいことは教えてくれなかった。というか、未定といっていた。

名称未設定一眼レフデジカメ
もうひとつはコンパクトタイプのシンプルな300万画素3倍ズームデジカメだが、こちらも名称未設定のまま。残念。

●オリンパス光学工業(株) http://www.olympus.co.jp
オリンパスは発表したばかりのC-1とC-700UZが中心。
C-1はとりあえず1/3.2インチという小さな130万画素CCDを搭載した単焦点コンパクト低価格お手軽デジカメ。絵的にはコンシューマ機らしいエッジがきつくてコントラストが高めの絵だが発色はまあまあいい感じ。USBストレージクラスにも対応してるし、安いコンパクトカメラの感覚で気軽にパシャパシャ撮りたい人にはいいかも。
ちなみに、シールが何種類もあって、自分で張り替えられます。わははは。

シールを貼ったC-1その1

シールを貼ったC-1その2
本命はC-700UZ。とにもかくにも、業界初の「手ぶれ補正なし光学10倍ズームデジカメ」なのだ。10倍ズームで手ぶれ補正なしはキツイけど、ISO100から800まで増感できるので、増感することでシャッタースピードを速くしてブレを防ぐという発想だ。なぜそうまでするかというと、手ぶれ補正付のレンズはデカくて高価だから。C-800UZはそれまでのC-3040/2040zに比べると質感では落ちるし、よく見るとコストダウンしたなって感じもあるのだが、10倍ズームレンズ搭載で標準価格が8万円を切っているのだ。3倍ズームの値段で10倍ズームを買えちゃうのである。そう考えると面白いではないか。ちなみに、1/2.7インチの200万画素CCDを採用。とりあえず安く大ズームデジカメを欲しい人に売れそうだ。そうじゃなくても……この値段で10倍ズームってのはちょっといい。

正面から見たC-700UZ

裏から見たC-700UZ
●キヤノン(株) http://www.canon.co.jp
キヤノンはD30とかプリンターとかいろいろと出していたけど、とりあえず本命はIXY Digital
300。

IXYシリーズ勢揃い
こうしてみると、後ろに置かれてるIXY Digital 300はけっこうでかい。3倍ズームになった分サイズがでかくなったのだ。それでも、IXYっぽい質感はあるし他の高級コンパクトズームに比べると競争力はある。ちなみに、1/2.7インチの200万画素CCDだが原色フィルタを採用。画質はグンとよくなった。というか、初代IXY
Digitalが悪すぎて人に薦めづらかったんだけど、特に初代IXY Digitalが苦手としていた人肌の描写はかなり改善されてる。これなら悪くない。けっこう軽快に撮れるしね。

IXY Digital 300である
他には低価格3倍ズームのA10とA20も展示してたけど写真に撮り忘れた。
●コニカ(株) http://www.konica.co.jp
いきなり「ここだけおもちゃショーか?」って思わせてくれたコニカの小型低価格デジカメ「e-mini」シリーズ。

これがe-mini

こちらはなんとMP3プレイヤー内蔵モデル
35万画素でCMOSセンサー搭載で一番安いモデルは液晶モニタもついてないが、まあ、液晶モニタ付のe-mini Dとe-mini Mならちょっと遊べるかも。e-mini
MはMP3プレイヤー内蔵のモデルである。でも一番安い液晶もモニタ付も出る以外はMacOSに未対応みたい。うーむ。いかん。
●セイコーエプソン(株) http://www.I-love-epson.co.jp
エプソンは大々的にプリントンの後継機であるPM-790PTとCP-920Zのカップリングだが、なぜか一緒にカシオのQV-3500EXも展示していたりするのだ。
なんでかというと、PM-790PTからはじまったPRINT Image Matchingという技術にQV-3500EXも対応してるから。
これ、デジカメが撮影するとき画像ファイルに印刷用のパラメータを書き込むことによってプリントの結果をコントロールしようというもの。簡単にいえば、カメラの意図したプリントを得られるというわけだ。
PM-790PTはPM-780Cのプリントエンジンにロール紙機構とPCカードドライブを組み込んだもので、記録メディアを突っ込むと単体でプリントができる。基本がPM-780cだから画質には問題ないが、印刷速度や印刷時の騒音に問題はあるけれども、その分安い。店頭価格34,800円である。もちろんUSBでつなげば普通にMac用プリンタとしても使える。かなり面白そうだ。

PM-790PTとデジカメ
CP-920Zは昨年のCP-900Zに印刷用ボタン(再生時にこれを押すと印刷の予約ができる。まあDPOF対応ってことだ)をつけただけ的なマイナーチェンジ機。オーソドックスな3倍ズーム300万画素機だ。
●(株)ニコン http://www.nikon-image.com
くおおおっ。COOLPIX 880と950はあるのに990がないし、その後継機も展示してないぞおおおっ。というわけでニコンの目玉はD1XとD1Hであった。
まさかニコンがCOOLPIX990の後継機を作ってないわけがない(と思う)ので、いずれは出てくるだろうが、ちょっと残念。
D1XとD1Hは初代D1を思いっきり改良して絵作りから何から見直した新機種。画素数のD1Xと連写速度のD1Hというわけだが、高画素がいらないならD1Hも魅力的。価格はD1Xの方が上で、590,000円と決まっているが、D1Hはまだ発売時期も価格も未発表である。
ニコンといえば、ニコンオリジナルグッズも一緒に展示。ここが新しくデジタルキャリーバッグというノートパソコンが入るカメラバッグを発売したのだ。

これがデジタルキャリーバッグなのだが
実は個人的にチェックしていたのだ。これにPBG4が入れば、デジカメとPBG4を一度に持ち歩けるではないか。でもって、サイズがあつらえたようにぴったりだったのだ(まあ、PBG4は薄いんでそのままではちょっとぶかぶかだが)。
ちなみに、D1とストロボと交換レンズなんかを入れられるバッグだが、ちょっと大振りなデジカメとその他にコモノをぶちこんでもいい。
●富士写真フイルム(株) http://www.fujifilm.co.jp
フジはFinePix 6800zやFD-iサービスが中心。FinePix 4800zやアメリカで展示されたというズーム機は未展示だった。残念。個人的にはFinePix
4800zに惹かれていたりするのだが。

●ミノルタ(株) http://www.minolta.com
国内初お披露目となった新型Dimageはケースの中に入っていて詳細はわからないようになっていたが、取材させてもらったんでちょっと細かく。
並んでいたのは300万画素4倍ズームコンパクトでけっこう不格好な(う、すまん)Dimage
S304とメカメカしいそそるデザインの7倍ズーム機Dimage 5とDimage 7

Dimage S304。グリップ部が分厚くてデザイン的にはイマイチ

Dimage 5

Dimage 7
写真を見るとなんとなく想像がつくように、Dimage 5と7は兄弟でまったく同じ筐体である。多分レンズも同じだ。Dimage 5は1/1.8インチサイズで334万画素のCCDを搭載した7倍ズーム機。Dimage
7はCCDが2/3インチの500万画素になっている。CCDがでかい分、Dimage 7は28mmからはじまる広角系の7倍ズームになってる。この28mmからはじまるってのはすごく魅力的。
機能的にもフルマニュアル撮影が可能なほか、マニュアルフォーカスもリングで調節できるし、液晶ビューファインダも画素数の多い細かいところまで見えるモノになりそうだし、基本操作はダイヤル式で使いやすそう。
価格がどうなるかわからないが、そこそこの価格で出てくればDimage 7はちょっと魅力的なマニュアル系大ズーム気になりそうだ。でも発売日も価格も未定である。残念。
●(株)リコー http://www.ricoh.co.jp
リコーはRDC-7のボディにRDC-i700の機能を詰め込んだ、RDC-i500を展示。これ、CFカードスロットにP-in
Compactを入れればダイレクトにインターネットにつないで写真をメールで送ったり、htmlファイルを書いてftpしたりできるというユニークなビジネス系デジカメだ(リコー的には、イメージキャプチャデバイスなり)。ただ、カードスロットがひとつなので、撮影が終わったら送りたい画像をいったん内蔵メモリに転送して、カードをP-in
Compactに入れ替えてインターネットにつなぐという手順が残念。

●その他のグッズ達
PhotoExpoのもうひとつの面白さは「写真・映像用品ショー」が併設されていること。そこからいくつかピックアップしよう。
レイノックスはいつもと同様、各デジカメ用の低価格なコンバージョンレンズを展示。ずらっと並んださまは壮観。
デジカメ用を銘打った製品も増えてる。例えばHAKUBAはデジカメ用のユニークなカメラバッグを展示。今までこういう化粧ポーチタイプのってなかったから。これにデジカメを入れて大きなバッグに突っ込んだりもできそう。

HAKUBAのデジカメ用ポーチ「ランチバッグタイプ」

HAKUBAのデジカメ用ポーチ「ボストンバッグタイプ」
さらにブツ撮り用グッズも揃ってきた。LPLのデジカメ用ブツ撮りキットは以前からあったけど、

LPLのデジカメ用ブツ撮り台と照明
今度は折り畳めるブツ撮り用「テント」が登場した。setshopの「フォトキューブプロ」である。
袋から出してバコンと開いて中にブツを置くのだ。で、正面にレンズを突っ込む切り込みがあるのでそこから撮影するのである。

で、別売りの照明を当てたり、ケーブルで大きめのスト付けストロボをつないでバコンと光らせてやればいい。
そうすると光が直接当たらないでやわらかくなるので強い影ができないし、さらに、回りを白い乳白色の半透明の幕で加工ので、映り込みを防げるのだ。簡単にいえば光モノを撮るときにすんごく違うのである。まあアップルのつやつやマウスともなると大変だろうけど、ああいう映り込みが気になるアイテムを撮るとき(金属質のものとか)はけっこう欠かせない。で、17,000円と安いので、オフィスとかで手軽にブツ撮りをしたいというWeb系の人とかオンラインメディアの人なんかにお勧めできるかも。まあ、実際に使ってみないとなんともいえないのだけど。
荻窪圭近況
うぎゃあ。東京ビッグサイトのカフェテリアでこの原稿を書いていたら、閉店ですといって閉め出されてしまった。とほほ。仕方なく閑散としてるベンチで送ります。いくつかチェックし損ねたブースがあるのはご愛敬ってことで。明日はMacOS
X発売日。また忙しくなるなあ。
http://www.ogikubokei.com/
mailto:ogikubo@mac.com
2001.3.23
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