::

Fri - May 30, 2008

現代アートビジネス 

奈良美智・村上隆を世界に向けてプロモートした小山登美夫ギャラリーの小山さんによる、ギャラリストの目から見た現代アートの流通や評価の仕組みをわかりやすく解説してくれる本。
おもしろい。読む価値有りです。

 
奈良・村上作品に対する評価はいろいろあるとは思いますが、本の内容はとても面白いです。
また、この本を読むことで、奈良・村上両氏の作品に対する見方も多かれ少なかれ変わることにもなるでしょう。

個人的には奈良作品も村上作品もあまり好きではありません。
特に立体については評価しません。
それでも村上さんの方は消費社会に挑戦しながら、自らが消費されてしまわないように死にものぐるいで活動を続ける姿勢は尊敬してはいます。
それに対して奈良さんはと言えば、横浜トリエンナーレの作品は大したことなかったし、そうは言っても弘前に10万人集める集客力は確かにすごいなと言う程度でした。

ところが実は先日、川俣正の通路を見に行った時、岡本太郎の壁画と一緒にコレクションにあった奈良さんの絵を見たことで、私の中での奈良さんへの評価はそれまでとは少々変化しました。MOTの二点のうち、一点はイマイチですが、一点は奈良作品を見て初めて絵としてとても良い絵だと思いました。
そこにきてこの本を読んだことで高感度はそこからまたかなりアップしています。
ポスターや印刷物になってもそこそこ良いと思える作家はいますが、奈良さんの場合はそうではないタイプなのでしょう。(少なくとも私にとってはそうです)

いずれにせよ、一般に流通している作家のイメージとは別に、またそれぞれが作家をどう評価しているかはさておき、一般には見えにくい現代アートをめぐる社会の枠組みを、ギャラリストとしてのこれまでの経験に沿ってわかりやすく説明してくれるとても興味深い本です。
また、日本のアートマーケットをなんとか一人前にしたいという確固たる意志が伝わってきます。この点は特に共感が持てます。
おそらくギャラリストとしてのその姿勢によって、そのギャラリストが評価するアーティストなのだから、という気にもさせるのでしょう。 

Posted at 08:08 PM  Comment  Trackback
Kaleidoscapeに戻る  Categoryを見る

Quick Links

Blog :: Kaleidoscape
Category ::

Site Design

(RED)
standard
contrast

ページのデザインを切り替えます

Categories

Calendar

Archives

Browse archives by date
過去のエントリを投稿日別に見る

XML/RSS Feed

Syndicate this site

blog People

Link this blog by BlogPeople

本好きPeople

本好きな人たちを見る

bookaddict

Orange組合

あえて組合員リストを見る

orange people

Haraguro People

腹黒い人々を見る

haraguro people

Search

Search Google:
Search amazon.com:
Search amazon.co.jp:

Special Thanks

Made with
macintosh

Comments by
haloscan

Script Library for iBlog by
Okachanman

CSS/DOM Tips&Tricks by
A LIST APART

Powered by
iBlog 1.4

Statistics

Total entries in this blog:
Total entries in this category:
Published On: May 30, 2008 09:11 PM