書籍という商品にみる、作り手と売り手 



出版・編集の仕事をしてるとどうしても気になるデータだ。小規模店の経営の厳しさ、そして大規模書店においても決して増益というわけではないとその現状を伝えている。

最近の書店について考えてみると、本だけでなくDVDなどのメディアソフト販売も一緒に行っていたり、レンタルショップを併設していたりと、本だけではない情報やメディアの総合ショップというスタイルが定着しつつある。また一方で、蔵書の種類と点数で差別化してる書店もまだまだある。いづれのスタイルの書店でも悩ましいのが、目的を持って入店し、その欲しい商品になかなかアクセスできない時だ。アマゾンをはじめとするネット売買だと、そこがすっきり解決する。書店でも情報検索の機械をおいているところもあるが大体は大型店で、自ら歩いてその棚まで行かなければならないめんどくささがある。そのめんどくささや目的もなしに何気なく入店した人の本探しを楽しみに代える何らかの演出ができれば、書店ならではメリットを打ち出せると思う。焦点独自のイベントやランキングなどを店内に掲示したりするのも見かけるようになってきたが、その演出の一環なのだろう。

ところで、商品点数は増えているとこのレポートは伝えている。思うに、テーマが細分化され、あらたなカテゴリーが次々とできているということなのだろう。そして、魅力的な商品が少なく、回転が速い。ようするに、売り時が短いともいえる。販売部数の減少もそのためではないかと思う。細分化・テーマがセグメントされすぎて、買い手も躊躇し、そうこうしている間に次の興味ある本が登場してくる。これは私が勤務先の実状をみながらこのごろ考えていることだ。
ときおり、書店の倒産があるたびに「若者の活字離れ」を理由にしている場面を目にするが、ちょっと違和感を感じることがある。確かに少なくなったとは思うが、それは先に述べたテーマの細分化やサイクルの問題、そして何よりも魅力ある商品作りが出来ていない作り手側に問題があるのではないかと最近思う。というわけで、作り手として、独善的にならないようにもう少しがんばります。 

Posted: Mon - January 24, 2005 at 03:01 AM  | | |


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