本が売れないのは誰のせい? 


本を読む人は社会のもともと少数派。活字離れは起きていない! 

8/15付けの日本経済新聞の朝刊の「領空侵犯」でインスパイアの成毛真氏が出版業界に厳しい意見を述べている。その中身については、余丁町散人さんの記事 にわかりやすく整理されているので、そちらをご覧いただくのが私が説明するよりもずっとわかりやすいです。

出版業界に籍を置き、企画・編集の仕事をしているものとしては耳だけでなく、読んでいる目も痛くなるようなご意見。私もつい最近までは、本が売れないのはインターネットによるところが大きい、なんて思っていたが、よく考えてみるとベストセラーと呼ばれる本は今でもたくさん世に出ているわけで、結局は本の魅力だとか質というのが問題なのだな、と改めて感じさせられた。作り手側の単なる思い上がりと言い訳だ。そう思って、本日(8/16)自社より刊行されている雑誌や図書を見てみると、「これじゃぁなぁ」と思うことしきり。結局は出版社の企画・編集側がインターネットを利用して記事企画や執筆者を探したりしているもんだから、同じ会社にいても似た企画あり、同じ著者ありといった状況。その上、本が売れないのがインターネットのせいだとはあまりにも都合がよすぎるなぁ、とつい最近までの自分も含めて恥ずかしくなってしまった。

出版物と障害者福祉というのは、その時代・その国の成熟度や豊かさを示すバロメーターみたいなもんだと私は思っている。臨時国会で提出される見込みの「障害者自立支援法案」で問題となっている障害者にサービス利用の1割負担を求めながらも所得保障などの支援策はないというその中身、そして出版の現状を見るにつけ、果たして本当に日本は豊かなのだろうかと思ってしまう。出版業界にいる私にもいくらかの責任はあるわけだ。

とりあえず、良いもの(質の高いもの、読者の期待に応えられるものなど)を作ればおのずと結果はついてくる、時間は多少かかるけど(成果主義の昨今、売り上げなどの数字に早く反映されないのは正直きつい)、そう信じてやっていきますか。 

Posted: Tue - August 16, 2005 at 09:20 PM  | | |


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