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「トリコロール/青の愛/白の愛/赤の愛」 キシェロフスキ、ピェシェヴィチ/早川文庫

クシュトフ・キシェロフスキ監督の映画の原作(それともノベライズ?)
実は、映画の方は未だに見る機会が無く、そのかわり本の方で我慢している。小説は各プロットでのシーンが、まさに目の前に浮かぶほどに、丁寧で、簡潔な描写。ああ、これなら映像にすぐ出来る。映画監督が故の文章だと思う。

Blue:現代音楽界の第一人者の妻、ジュリーは事故で夫と娘を亡くす。事故後、夫の生前の不倫を知る、その苦悩と克服。そして友人のオリヴィエとの愛の試練。互いに引き寄せ合い、共鳴しあう美しい旋律のように、新しい愛が交わされる。映画ではきっと、荘厳で、美しい協奏曲のメロディーでエンドロールとなるんだろうな。

Blanc:魔法の指先を持つポーランド人美容師カルロは、髪にさわるだけで、女を満足させることが出来る。そして、若く美しいフランス人女性ドミニクと結婚する。しかし、彼らがフランスに居を構えてから、ただ見つめ合うだけの愛は、理解し合う愛に変わろうとしていたのに、カルロはドミニクの言葉を全く理解できなかった。離婚、財産の没収。女の愛を僅かながらも信ずれど、小悪魔のようにドミニクは彼を突き放す。
ポーランドに戻り、再度人生をやり直すが、目的はドミニクへの復讐。それは完成されたともいえる。ただ一つ、ドミニクは依然としてカルロを愛していたことを除けば。
愛の起伏は最後には収斂するということだ。

Rouge:女の愛を信じられない老判事の盗聴癖。遠く離れている恋人と次第に心が離れてゆくヴァランティーヌ。新米判事オーギュストは、自分の恋人が、知らぬ男に足を広げているとこ見てしまう。人間の運命は、決して偶然ではないという。常に人間は自分の意志で運命を勝ち取る。一つ一つの行動の連綿とした積み重ねの結果だと。

ドーバー海峡で遭難した中で、彼ら主人公は救出される、そして新しい運命をまた作ってゆく。

ジュリエット・ピノシュ(深い愛情)、ジュリー・デルピー(悪女的、小悪魔)、イレーネ・ジャコブ(純真で清楚) これら三人の女優の演技を是非見たい、キシャロフスキの映像を見たい! 残念なことに、amazonでDVDは在庫無い。ヨドバシでも無い。じゃあ、レンタル屋行けばー? ほほー、そうだな。

 




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