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| 「イリュージョン」 リチャード・バック(1977)/集英社文庫 | | 作成日時: Oct 28, 2004, 11:12 PM |
秋の夜長、眠れない、昨日から一気に読む。副題は、「退屈している救世主の冒険」。カモメの代わりに、救世主が複葉機でアメリカのプレーリーを飛ぶ物語。現代に生きる救世主は、孤独で、期待を裏切り、空を飛び続け、弟子を捜す。空は救世主の唯一の休まる場所。地上に降りれば、誰もが奇跡を望む。彼が民衆へ云う、「それでは、皆幸せに生きよ」。この当たり前の言葉、それも神の言葉なのに、誰もが耳を疑い、救世主をなじり、最後には銃弾が襲う。
ああ、これが現代の本質だと痛感する。
リチャード・バックの野生の感性が溢れ、少し悲しい、とても重要なメッセージ。そう、これが今世紀の聖書とよぶのも面白いかもしれない。ところで日本語訳は、村上龍です。 |
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