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「月下の一群」堀口大学/新潮文庫

序文は堀口大学が1925年4月に書いている。小林秀雄「地獄の季節」でも1938年、第一版。フランス近代詩が日本語訳されたのはこれが最初なのかな? 何はともあれ、近代フランス詩人がずらり、約300篇の数々。
今から20年前近く、「鳩よ」という「ポエムによるニュージャーナリズム」とうたう雑誌が刊行される(創刊号いまだに持っているけれど) 少々日本で詩がファッションになりそうでなれなかった頃、「月下の一群」を結構拾い読みをしていた。
お気に入りはアポリネール。素性は忘れました。たしかローランサンと関係があったことが記憶に残るだけ。詩に傑作と駄作があるとはいまだに理解できないけれど、韻を踏もうがどうだろうが、読む方が理解した気持ちになれば良いんだと思っている。そんなもんだろうね。
「69」では、三位一体を解き(笑える)、「ミラボー橋」ではわたしもセーヌ川を見ることが出来る。

学生時代、堀口大学のひ孫さんの家庭教師を友人が一時期やっていた。古い家だったらしく、ある日、件の家で時間待ちをしていたとき、教え子がさっと彼の背後を走り抜けた。おや?と思ったらしい。 しばらくして、奥さんが現れ、彼は教え子がさっき現れたことをはなしたら、「ああ、それは・・・」、奥さんが云うにはその人影は「座敷童子」だと話したそうだ。友人をからかっていたのかどうかわからないが、真面目な顔をして話してくれたそうだ、昔から「よく出る」と。その家は大学が住んでいた家。それを聞き、なんとなく堀口大学の座敷童子を「大切に(?)」していた人の良さが、訳に表れていると感じたことを思い出す。

 




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