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高尚な思想は何も解決できない

判りきっていることを、くどくどと書き並べても仕方がない。
寓話、童話は教訓を含んでいるという。それは子供の情操教育に良いという。では、既に子供を終えた者たちには何がよいのだろう。

世に言う聖書・聖典は、人を救うというが、厳密には旧約、コーランは「同じ宗教」を信仰する者たちだけを救う。これは、国家基本法である「憲法」でも思想は同じだ。そして新約は十字軍、魔女狩り、「異端」は排除するようになる。
「デモクラシー」の要という民主主義国家の「憲法」でさえ、今の世を見れば、人の命に対しては、3歳の子が読む動物たちが活躍する童話以下の効果しか発揮できていない。

基本的人権、人間がものを考え、記録するようになってから何千年も費やして手に入れた考え方・・・それでも、根幹にある「神に与えられた」人権というところがミソ。現在の西洋文明は必ず、常人には見ることも感じることも出来ない「神」を持ち出してくるわけだ。

文字、文章、思想、教義。これらは未だに何も解決しない。そして、都合の良い考え方、読み方さえしてしまう。
人間の持つ 憎しみ、恐れ、空腹、不眠という感情や感覚がある限り、混乱と憎悪と傷つけあう行為は無くなるはずがない。

「ヴォネガット、大いに語る」/カート・ヴォネガット(ハヤカワ文庫)にある、ビアフラ共和国の話や、その他ヴォネガットの著作では定番の思想、「大家族」の話は、人類が本当に手に入れなければならない施策かもしれない。誰もが顔見知りであり、家族であるという、このごく単純なことが、灰白色の脳みそをもつ世界中の人間に、もっとも平和な生き方、安心した生活を与えてくれるかもしれないと思えてくる。・・・昨今のイラクを思い。

 




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