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『ゴッド・ファーザー』

最後のシーンが、昔から忘れられない。
妹の旦那を殺した後、妻に問いかけられる、「本当のことを云って、」。アル・パチーノは、ピクリともせずに「殺していない」。ダイアン・キートンは何とも幸せな顔に戻る。開いているドアを通して、実際に殺した面々が報告に来る・・・、「ドン・コルレオーネ」、ここで初めてマーロン・ブラントからアル・パチーノに父権が委譲された。震えのくるエンディング。

本当に笑いが無い映画、これがラテン民族なのかと訝しむ。しかし、その血の本質は「家族」、家族を守ること、敵を排除すること。それが父権者としてのドンの責任と義務であれば、法はそれらの取り巻きにしか過ぎない。

シシリアでの結婚のあと、最初の妻であるアポローニアとともに車が爆破される時に、マイケル・コルレオーネの心が変わる。それは、「守らねばならない」という責務からか?
洗礼式のシーンで、カットインされる敵対するファミリーが殺されてゆくシーン。汝は悪魔を排し、神と神の子と精霊を信じ、カソリックを信ずる・・・彼はそれらを誓っている、神の前で。
これが終わりではなく始まりということだけでも震撼する。そして、最後のシーンへ。
マーロン・ブラントの凄さは云うが及ばず、それ以上にアル・パチーノの「冷徹さ」にこの映画の価値があるとおもう。

 




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