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| 『ねえ!キスしてよ』(1964)ビリー・ワイルダー監督 | | 作成日時: Nov 07, 2004, 06:00 PM |

「ビリー・ワイルダー DVDコレクションBOX2」に手を出してしまった。本当は「ビック・フィッシュ」買いたかったのに。
誘惑の一番は、ビリー・ワイルダー作品で見ていないものが3本、そして家宝にしたい名作が1本と、まれに見る物欲の固まりだったから仕方がない。
家宝候補は邦題『お熱い夜をあなたに』、昔の日本の映画関係者はなんともへんてこな題名をひね繰り出します・・・せっかくの原題のおしゃれな意味が吹き飛んでる・・で、原題はイタリア語『AVANTI !』・・・ドアのノック「permesso」(よろしいですか?)に対して「Avanti」(どうぞ!)、映画では何ともぐっとくる使われ方です!
『ねえ!キスしてよ』(1964)
初見、今まで見ていた傑作と比べると、ほんの少し佳作系。とある田舎町に偶然やってきた有名歌手デイノ(アメリカではイコール、ディーン・マーチンだそうな)。冴えないピアノ教師と、ガソリンスタンド主人が、歌を売り込むドタバタ・・・といっても、夜のお供に女性を供するところが、艶笑コメディというわけです。結婚記念日の日、美人の奥さんの機嫌を損ねさせ実家へ追いやり、自分の妻と偽って金で雇ったウエイトレスを有名歌手に生け贄として捧げようとする!ところが、二転三転。結局はハッピー・エンド?か、どうか良くわからないところもある。それは、肝心の明かりが消えてからベッドで何が起こったかは観客の想像任せだからだ。
「Kiss Me , Stupid 」と夫に云うピアノ教師の奥さん(フェリシア・フェア)と、495ドルの新品タイヤ付きの車で町を去るウエイトレス(キム・ノバク)の笑顔からは、古き良きアメリカの良心が生きていると考えそうなところだが、実は「お互い様でしょ」という、割り切った夫婦の阿吽を理解するべきかもしれない。その方がビリー・ワイルダーの意志が伝わる。・・・なにしろ未公開シーンは前者のストーリーだった。ということは、本編は後者なわけだ。
ところで、夜のトレーラーハウスのシーンは、「お熱いのがお好き」での近眼のマリリン・モンローとトニー・・カーティスの場面を思い起こす。
それでも、まだ60年代。少しひびが入っても、持ち直すことが出来る夫婦愛が神妙に描かれています。しっかし、やはり男は馬鹿だね、女性の溢れる気遣いに感心するばかりです。男は甘え、助けられるばかり・・・とほほ。
愉快なシーン
ガソリンスタンドにトレーラーが入ってくる。
「いらっしゃい」
「これに入れてくれろ」
運転手は、ジッポのライターを指しだし、主人はガソリンをそれに注ぐ。
いきなりのこのシーン。さすがと唸ってしまいます。 |
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