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無用の長物

朝、ビルの前をニコニコしながら掃除している、ダウン症の障害者。
夏の既に強くなった日差しの中でも、帽子もかぶらず、汗を垂らしながら
丹念にビルの周りのゴミを広い集めていた。
彼に帽子を贈ってあげたかった。
そこらの、フリーター連中なら十中八九手を抜くだろうに。
彼は幸せか?不幸か?
いや、おれに云わせれば理性こそが人間を不幸にしている。

例えばおれに考える力が 後寸分不足していれば、正直ものの仲間入り。
彼女の八重歯がいかにお気に入りでも、それさえ伝えることは無い。

・・・彼女に会う何年か前にもう少しましな人間になっておけばよかったという、生涯にわたって絶え間なくつづく悔恨の念・・・
(H.Gould)

既に恋するには歳をとりすぎたか・・・。

 




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