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空きビン

 空飛ぶオランダ人とジンライムに、ラッキーストライクでは酔うに酔えない。
 空ビンがテーブルの上に並ぶ。そういえば、子供の頃、同級生の子の家が駄菓子屋だった。いつも仲間で夜、コーラやファンタの空き瓶を盗んでいた。小遣い稼ぎというわけだ。それで翌日換金。あの家の商売の収支はどうなっていたのだろう。

 プルーストにはマドレーヌが、市民ケーンにはバラのつぼみ。

 察しが良いのか、勘違いなのか。朝まで考えれば、結果が同じだということに気づく。
 
 残念なのは朝から開けているパン屋が無いこと。

 君が特別だということを、世界で気づいているのはおれだけだと思いたい。

 




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