恐竜博2002
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恐竜博2002 展示(1)
「恐竜博2002」入り口ゲート〜代表的な恐竜化石の展示〜中国出土の恐竜化石

   

入場待ちの列
'2002/SEP/08
なんと2時間待ち


入り口ゲート、恐竜シルエット
なんか恰好良い。


入り口ゲート、恐竜シルエット2
シルエット
細部や時代が結構いい加減なのはご愛嬌



アロサウルス(Allosaurus sp.)
『異なったトカゲ』
全身骨格。
この個体には「ビッグ・アル2」と言う渾名がある。獣脚類アロサウルス科/全長7.6m/ジュラ紀後期/アメリカ・アイオワ州
ジュラ紀の大型肉食恐竜の代表。アメリカ、ヨーロッパなどから見つかっている。



アロサウルス
「ビッグ・アル2」
全身骨格展示の頭部はレプリカ。実物は別ケースで隣に展示してあった。


アロサウルス
「ビッグ・アル2」頭部化石

(こちらが本物)
「ビッグ・アル2」と言う渾名は”巨大”だからついた渾名ではない。恐竜化石としては珍しく、ほぼ100%に近い全身骨格の化石が見つかり、完全で美しいからついた渾名。
アロサウルスの個体としてはやや小振りなもの。おそらく亜成体の若年体だと思われる。



アロサウルス
「ビッグ・アル2」(頭部正面)
此の様にして見ると、アロサウルスなどの多くの肉食恐竜の頭部が、如何に縦長で横幅が冗談のように薄いかがよく判る。
まるで魚の様だ。
一見して上下の顎の幅が違いすぎて歯が噛みあわ無い様にも見える。やはり、獲物の肉を適当な大きさに食いちぎるか、丸呑みしたのだろう。
下顎を見ると、蛇の様に真ん中が割れている。食事の時には此処が蛇の様に左右に大きく割れ開いて餌を飲み込んだと言う説がある。小型の動物や咬み千切った大きな肉等を丸のみするにはその方が適しているのではないか?



ステゴサウルス
(全身骨格)

剣竜類ステゴサウルス科/ジュラ紀後期/全長4.8m
此の個体はほぼ完全な全身骨格が発掘された。咽にチェインメイル(鎖帷子)の様な鎧の痕跡が確認されている。此の鎧は全身に付いていたと言う説もある。
ステゴサウルスは最大で全長7mと言われているので、この個体はやや小振りな亜成体と思われるもの。



ステゴサウルス
(全身骨格)
背中の大きな骨板の付き方については諸説の見解があったが、此の標本を始めとする新しい標本の発見で、此の展示の様に「背中は左右互い違い、後半は間隔が開いているので(多少左右にずれていたとしても)一見一列」と言う風にほぼ決着がついた。尻尾末尾の大きな4本の棘は防御用の武器であったと言う説が有力。でも武器であったなら現代の水牛などの角などと同様に攻防両用に用いられていたであろう。
前後の足の長さがかなりアンバランスだが、恐竜の場合4足歩行の種のモノも含めて多くの種の重心が後脚の上に有り、前脚は補助的にしか使っていなかったと考えている研究者もいる。
ステゴサウルスの前脚は全体の長さこそ短めだがヒジ・ヒザの間接の位置が前後で合っている。主に下脚を動かして歩行したのだとすれば都合が良い。前後脚共に太く力強い。


ディプロドクス類
竜脚類ディプロドクス科/ジュラ紀後期/全長17m
(大腿骨:120cm)


ディプロドクス類
(棘:頚椎)
多くの竜脚類には装甲や棘があった様だ。このディプロドクス類の棘は首から尾にかけて一列に棘が並んでいたと思われる。



ディプロドクス類
(棘:頚椎:皮膚印象化石:胃石)
頚椎は現代のほ乳類よりかなり複雑な形状をしている。同じように首が長い生物のキリンともかなり違う。後半の大型竜脚類の頚椎も種毎にかなり形状が違うのでその辺りも良く見て欲しい。



ディプロドクス類
(胃石)
腹部辺りから見つかった摩耗して角の取れた石。現代の鶏等と同様、消化の補助の為の「胃石」であったと推測されている。体も大きいので、胃石もでかい。



ディプロドクス類
(ほぼ完全な全身骨格化石:胴体)
ディプロドクス類のかなり完全な骨格。
右と同じ全身骨格の胴体部分



ディプロドクス類
(ほぼ完全な全身骨格化石:頭部)
ディプロドクス類のかなり完全な骨格。左と同じ全身骨格の首〜頭部分



アパトサウルス
『まよわすトカゲ』竜脚類ディプロドクス科/ジュラ紀後期/全長18m(頭部)


カマラサウルス
(幼体)
骨の間接が未発達の為か、へたり込んだように見えるダイイング・ポーズで化石化している。
通常、恐竜のダイイング・ポーズは、長い尾や大きな頭部を支える為、背中の筋肉が極めて発達していた為、背中側にエビぞったポーズである。



カマラサウルス
(幼体)


カマラサウルス
竜脚類カマラサウルス科/ジュラ紀後期/全長10.5m
(若年体or亜成体)
竜脚類の化石標本としては最も保存の良い個体の一つ。ほぼ死んだ時のままの姿勢を保っており、間接の状態が正確に判る貴重な標本。前脚の親指を持ち上げているに注目。


カマラサウルス
(若年体or亜成体)


オスニエリア
鳥脚類ヒプシロフォドン科/ジュラ紀後期/全長2.4m
(かなり完全な全身骨格標本)
ピプシロフォドンの仲間の小型鳥脚類の草食恐竜。恐竜時代のほぼ全期間、南極を含めて世界中に分布していた。その中でも最も原始的な仲間の一つである。全長2.4mの此の個体は、此の種としては非常に大きい。普通は全長2m以下。しかもその長さの半分は尻尾である。



シンラプトル
『中国のドロボウ』
獣脚類テタヌナ類/ジュラ紀後期/全長8m


シンラプトル


モノロフォサウルス
『一枚のとさかを持つトカゲ』
獣脚類テタヌナ類/ジュラ紀中期/全長6m
高さは余りないが”とさか”状の骨が鼻孔の上から目の上にあるのが特徴。
前後脚の化石はまだ見つかっていない。



足跡化石は上記のオスニエリアの様な小型鳥脚類のものがかなり多い。

恐竜の全盛期に一番数・種が多かったのはこれらの「小型恐竜」の筈である。
しかし種に係わらず大きな個体の方が骨が丈夫な為、化石と化する条件が有利なので、大型の個体の化石が見つかり易い。

それと大きな方が興味を引くから大型恐竜の方が注目され研究が進んでいるだけである。
上記のオスニエリアの様な小型鳥脚類標本の完全な小型恐竜の化石標本は珍しい。


今後「恐竜」を生物・生態学的に解明して行くためには、小型の恐竜と同時代の、植物などを含んだ当時の地球の生態系にも注目しなければならない。しかも恐竜の全盛期は三畳紀〜白亜紀の長きにわたるので、その間の地球環境の変化には大きな変動が何度もあった。

ひと括りに恐竜と言わず、時代ごとの変化の研究が必要だろう。

ジュラ紀前期(約1億9500万年前)は超大陸パンゲアとして南・北アメリカ・アラビア半島・インド・南極・オーストラリアは一つの陸続きだった。またヨーロッパ・シベリア・アジアもこの大陸の一部を形成し、現在の北アメリカとヨーロッパは狭い海峡を挟んで隣接しており、渇水期は陸続きであったと考えられている。
此の時期からジュラ紀中期(約一億7千万年前)までは世界中何処にでも同じような恐竜群(および他の生物)が生息していた。


ジュラ紀後期(約1億5200万年前)には現在の大西洋が南北アメリカを割くような形でゴンドワナとローラシアの2大陸に別れる。そして恐竜も両大陸や、分割されたその他の小大陸で種として独自の発展を始める。
その後、北部のローラシア大陸は比較的緊密な接触を保った期間が長かったが、ヨーロッパとアジアの間、北アメリカの中央部分にそれぞれ海が進入、南部のゴンドワナも分裂・移動を続け、分断された大陸の各々で独自の種の発展・分化が進む。