ROMについて
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PippinのROMについて、分かっていることをまとめてみました。
PippinのROMは、ロジックボートとは別体のROMカード上に実装されています。
そして、このROMカードがロジックボード上の120pin-ROMスロットに挿されています。
このROMカード(すなわちROM)には、何種類かあります。
Pippinを分解しないでROMのバージョンを識別する方法はこちらへ。
開発用PippinのROM

これは初期型開発用Pippinに搭載されているROMです。
チップ数は両面で16個。
プリント基板にはAP2660-02の番号が付けられています。
写真にあるようにフラッシュROMを用いており、そのため速度的には少し遅いそうです。
また、熟成されていない時期のものであり、フリーズし易いと聞いたこともあります。
このROMであれば、FDDやHDDからの起動が可能となります(システムは漢字トーク7.5.xベース)。
LocalTalkも使えたそうです(Mac側からPippin側にもアクセスできる)。
この外観のROMには、ROM内のプログラムの開発時期に応じて何種類かあります。
モニター用PippinのROM

Pippinの市販前に、500台のモニター用Pippinが一般のモニターに配られました。
これがモニター用Pippinに搭載されていたROMと思われます。
チップ数は両面で8個。
Appleの著作権表示とROMの内容に応じて付けられる番号が後からシルク印刷されています。
ROMチップの番号は、341S0241〜245,247,248,250です。
プリント基板にはAP2735-01の番号が付けられています。
モニター用Pippinはモニター期間終了後に回収されたようです。
写真のROMは機能的には下の市販されたPippinのROM(Ver.1.0)とほぼ同じでした。
(認証機能が有効で、SCSI機器の増設はできません。)
Ver.1.0のコードネームと思われる[KINKA]のシールが貼られています。
当時の雑誌にはモニター用PippinでもFDDやHDDからの起動が可能だったとの記載もあります。
ROMチップの番号が飛んでますし、この外観のROMには何種類かの仕様があるのかもしれません。
Ver.1.0

市販されたPippinに搭載されているものです。
チップは片面にのみ実装され、数は4個。
ROMチップの番号は、341S0251〜254です。
また、ROMチップ上には、ROMカード上の実装位置を示すU1〜U4という記号も記載されています。
さらに、ROMチップ上には9609という数字も記載されています。
これは、1996年第9週製造ということでしょうか?
Pippinの発売は1996年3月末ですから、時期的には合っています。
プリント基板自体は以下のVer.1.3と同じもの(AP2777-01)です。
このROMでは、フロッピーユニットは使用できますが、MOユニットは使用できません。
改造しても外部にSCSI機器を接続することもできません。
FDDやHDDからの起動もできません。
認証機能(Authentification)も有効のままです。
Ver.1.0のROMカードには、このROM(カード)のコードネームと
思われる[KINKA(金貨?)]のシールが貼られています。
Ver.1.2

MOユニットの発売に合わせて行われたROMバージョンアップでVer.1.0のROMと交換されたROMです。
チップは片面にのみ実装され、数は4個。
ROMチップの番号は、341S0297〜300です。
ROMチップ上には、ロジックボード上の実装位置を示すU15,U20,U31,U35
という記号が記載されています。
Ver.1.2は、ロジックボード上に直接実装されることが計画されていたのでしょうか?
ROMチップ上には製造時期を示していると思われる数字は記載されていません。
プリント基板自体はVer.1.0やVer.1.3とは異なるもの(820-0867-01)です。
MOは外部SCSI機器ですので、改造すればMOユニット以外でも
外部にSCSI機器を繋げられるようになります。
FDDやHDDからの起動はできません。
認証機能(Authentification)も有効のままです。
海外版Pippin(Pippin@WORLD)は、当初からこのROMで発売されました。
Ver.1.1はどこへ?
Ver.1.3

最近(1999-2000)になって巷に出回ることとなったROMです。
チップは片面にのみ実装され、数は4個。
ROMチップ上の番号は、341S0328〜331です。
プリント基板自体はVer.1.0と同じもの(AP2777-01)です。
外部にSCSI機器が繋げられるようになります。
認証機能(Authentification)が無効となりますので、自分で焼いたCD-Rを使えるようになります。
残念ながら、FDDやHDDからの起動はできません。
チップ上の製造時期を示していると思われる数字は9747です。
1997年第47週製造と仮定すると、セガとの合併解消後、BDE解散発表前にあたります。
(しかし、著作権表示は1996であり、ROMの内容自体は1996年に完成していたようです。)
いろいろPippinの将来を模索していたのでしょうか?
それとも単に開発用のためなのでしょうか?
このROMの存在は、マキエンタープライズのWebPageでも触れられています。
Ver.1.3のROMチップ上には、カード上の実装位置とロジックボード上の実装位置が、
U1/U31,U2/U35,U3/U15,U4/U20というように併記されています。
Ver.1.3のROMチップをロジックボード上に移設してみました。
当初起動しなかったのですが、ロジックボード裏側のチップ抵抗(R87)を一つ外すことで起動しました。
しかし、ROMチップ移設によって、何ら機能が拡張されることはありませんでした。
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