桐生発9条ライブの会(群馬)

『朝日新聞』群馬版 2007年10月5日

9条の大切さ 桐生から発信


 桐生市の雑貨店主らが「桐生発9条ライブの会」を結成した。本町2丁目でアフリカ雑貨店を経営する原田孝二郎さん(48)、亜希子さん(34)夫妻たちで、憲法9条や平和の大切さを訴えている。

 5月の国民投票法成立が、きっかけだった。憲法改正の手続きを定める法律ができたことで「戦争に巻き込まれる恐れが現実のものになりつつある」と危機感を覚えた。

 近くの文具店主、渡辺修さん(52)と雑談する中で、同じような思いを共有していることを知った。「何ができるか分からないけれど、とにかく声を上げようよ」と6月、9条ライブの会の発足を決めた。

 以来、手書きの会報「草の葉通信」を5回発行。8月の桐生八木節まつりには、店の前の本町通りを会場に、7組のバンドが平和の大切さを訴える演奏会を開いた。孝二郎さんもオリジナル曲を叫ぶように歌った。

 手描き・手染めの「9条」マーク入り手ぬぐいやショッピングバッグも制作し、自分の店で販売している。売り上げは会の活動費に充てる。

 10人足らずの有志によるスタートだったが、最近、初めて「登録カード」を作った。

 「名前さえあればいいというのではなく、その人とじっくり話して意見を交換したい」と孝二郎さん。亜希子さんは「最近、『癒やし』がブームだけれども、個人の安心や幸せの前提には平和な社会があることを忘れてはだめ。一人ひとりが平和について関心を持って、意思表示をしなければ」と話す。

改憲国民投票法案情報センター