九条の会、全国交流集会で「訴え」を発表

『しんぶん赤旗』2007年11月25日

9条生かす圧倒的世論を
「九条の会」が訴え発表


 「九条の会」は、二十四日に開かれた第二回全国交流集会で「訴え」を発表しました。また、昨年から四回開催してきた憲法セミナーを継続していくとともに規模の大きな集会も開くことなどを明らかにしました。

 「訴え」では、(1)「九条の会」アピールへの賛同の輪を広げ、九条改憲反対、九条生かそうの圧倒的世論をつくる(2)職場・地域・学園で九条のすぐれた内容と、改憲案の危険な内容についての理解を深める大小無数の集会を開く(3)当面、「すべての小学校区に九条の会」を合言葉に、文字どおり思想・信条・社会的立場の違いを超えた「会」をつくるとともに、地域・分野のネットワークをつくり、交流・協力する—ことなどを呼びかけています。

 また、来年第三回の全国交流集会をより大きな規模で開催することも発表しました。


9条の輪
全国の「会」が交流
地域密着が力


 「九条の会」の第二回全国交流集会が二十四日、東京都内で開かれ、十七歳から最高齢九十五歳まで千二十人が参加して運動を交流しました。地域・分野別の会は、同日集計で六千八百一。会場は立って聞き入る人やメモする人など熱気に包まれました。初めて青年分科会が開かれ、活発に交流しました。

 呼びかけ人から、作家の大江健三郎さんら五人があいさつ。評論家の加藤周一さんは、安倍内閣から福田内閣へ代わり改憲勢力の対応がより手ごわくなったとのべ、「戦争する国づくり」を進める解釈改憲を打ち破る重要性を指摘。「このたたかいは長丁場だ。日常的に地道に抵抗を続けていこう」と呼びかけました。

 全体会の発言も、沖縄・南風原町の元町長から東京・小金井市の「九条おじさん」、学生の集い「ピースナイト9」の実行委員まで多彩。町内全戸訪問で募金を集め、「憲法九条の碑」を建立した(沖縄・南風原)、毎月の会報を全国紙・地元紙数紙に折り込んで普及している(宮城・岩沼)、市内十五の「会」のネットワークで大きな集会が成功(大阪・豊中)—などが報告されました。

 「9条の会・こがねい」の男性(78)が「一昨年十一月から始めた私の署名が八千筆を超えました」と発表すると「オー」の声が。「ピースナイト9」を成功させた東大の岩崎明日香さんが、「私たちが九条を守れる世代になるんだと実感した。これで終わりではなく、最初の一歩」と募金を呼びかけると笑いと拍手に包まれました。

 分散会でも、各地の代表が地元議会の過半数を超える議員で「会」をつくったり、自民党支持者も結集している例などを報告。全戸配布や署名、地元紙への意見広告、駅前の大看板など、地域全体に働きかけている活動などが次々と報告されました。また、高知県など県単位・地域単位の交流集会が力になっている例も出されました。

 東京・「みなと・9条の会」の女性(30)は、「九条を守るだけでは、テロや戦争をどうしたらなくせるのかという疑問を解決できない。九条の中身を世界に広げることが大事だと思っていたので九条を生かしていくという加藤さんの言葉が身にしみた」と語りました。

改憲国民投票法案情報センター