新丸の内ビル(東京駅の影)


昨日、さっそく新丸の内ビルを覗いてきた。
建築のコンセプトは英国の建築家マイケル・ホプキンスが手がけた。
20世紀初頭のレトロモダン風。そしてなんで英国か?
そこにはこのビルの生まれるなれそめが関係しているんだろう。



新丸の内ビルは空中権取引の規制緩和により生まれた。

空中権取引とは
空中権の取引は、都市部の限られた空間を有効に活用する手段として、100年ほど前に米国で考案された。古い教会の上空にある未利用の容積率を近くのビルに上乗せし、ビルを高層化した例がある。日本でも、隣接する敷地であれば、隣から容積率を譲り受けて上乗せできる制度があった。2000年からは、都道府県などが必要と認めれば、隣接地でなくても容積率を取引できる特例制度が新設された。
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そして、このビルは東京駅付近の再開発として、東京駅の使われていない容積率を再開発者に譲渡することで誕生したのである。

JR東日本は「赤れんが駅舎」とも呼ばれるJR東京駅丸の内駅舎について、使われていない容積率を三菱地所に譲渡した。周辺の再開発ビル4棟の高層化に使われている。例えば、現在建設中の「新丸の内ビル」は、1300%だった容積率が1760%となり、地上38階建てとなった。
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この手法は日本橋の再生計画にも使われるという。



東京駅は建築家辰野金吾の作。英国で建築を学んだ明治の建築王である。2010年までに東京駅は大正時代の姿に復元、保存される。空中権取引という不可思議な手法は土地の持つ見えない力学を経済活動に組み込んだシステムである。新丸の内ビルは時代を超えて東京駅の影を背負って生まれたともいえるのだ。

p.s.
ところで、レストランはどこも混雑。そばを肴に酒を飲んで帰った。もうすこし落ち着いてからゆっくり見てみよう。


Posted: 土 - 4月 28, 2007 at 09:41 午前           |


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