うさぎからうさぎへ

うさぎがあげたおくりものがめぐり巡って…。相手を想う気持ちをリズミカルな繰り返しで描いた絵本たちです。

しんせつなともだち

「しんせつなともだち」表紙表紙:ものがたりえほん36(こどものとも社)

雪がふりました。おなかをすかせたこうさぎは、家に食べるものがありません。食べ物を探しに家から出ると、かぶをふたつ見つけました。ひとつは自分が食べ、もうひとつはろばにあげました。ろばはこやぎへ。こやぎはこじかへ…。かぶが、動物たちの手から手へわたります。

よくあるお話では、親切にしてもらったからお礼を…といった感じのものが多いですが、このお話はちがいます。かぶをあげたからといって、直接お礼はありません。

きっとたべものがないでしょう。このかぶをもっていってあげましょう。

親切が親切を呼ぶというか、親切は巡るというか、かぶがリレーのバトンのように伝わっていきます。心づかいがかぶに重なり、かぶを受け取った動物たちにも伝わっているように思いました。

くりすますのおくりもの

「くりすますのおくりもの」表紙

今日はクリスマス。おなかをすかせたうさぎは、家に食べるものがありません。家から出ると、にんじんを二本見つけました。一本は自分が食べ、もう一本はろばにあげました。ろばはひつじへ。ひつじはのろじかへ…。にんじんが、動物たちの手から手へわたります。

クリスマスのお話ですが、サンタやツリー、ケーキなどは出てきません。動物たちは野菜を食べたりと、質素なクリスマスです。

何かをもらうのもうれしいけど、誰かに何かをあげて、よろこぶ姿を想像するのもいい気分になりますよね。動物たちが誰かに食べ物をあげて、にこやかに家へ帰っていく姿はきっとそうかもね。

同じ民話でもクリスマスの時期には、この「くりすますのおくりもの」を読んでみるとひと味ちがいます。