14ひきのかぼちゃCD-ROM版
CD-ROM版
絵本の「14ひき」シリーズ(童心社発行)でおなじみ「14ひきのかぼちゃ」のCD-ROM版です。ソフトの内容や使い勝手を中心に書いてみました。
画像は、Mac OS 9でCD-ROMの「情報を見る」を表示したものです。ソフト動作中のものではありません。著作権上、かぼちゃアイコンはぼかしてあります。

動作環境
- Windows95,98
- i486DX4 66MHz以上のCPU搭載機(Pentium推薦)
- 16MB以上のRAM
- 640*480 High Color(16ビット)以上の表示可能なディスプレイ
- QuikTime2.0 for Windowsが動作する機種
- サウンドブラスター互換ボード、またはWindows対応サウンド音源必須
- 倍速以上のCD-ROMドライブ
- Macintosh
- 68040 25MHz以上のCPU搭載機(PowerPC推薦)
- 16MB以上のRAM(8MB以上の空きが必要)
- 640*480 32000色以上の表示可能なディスプレイ
- QuikTime2.0以上が動作する機種
- 内蔵サウンド機能が動作する機種
- 漢字Talk7.1以上
- 倍速以上のCD-ROMドライブ
動作環境は「14ひきのかぼちゃCD-ROM版」のパッケージより引用。
このソフトはハイブリッド版です。1枚のCD-ROMで、WindowsでもMacintoshでも動きます。現行の機種なら余裕で動くと思いますが、比較的新しいOS(Windows XP、Mac OS X Classic環境)などは、私も試していないのでわかりません。
私はMac OS 9、CPU:PowerPC603e 100MHz、RAM:64MBで使いましたが、重さは感じませんでした。
起動
Macでは、CD-ROMをドライブにセットすると、かぼちゃアイコンが出てきます。かぼちゃアイコンをダブルクリックしていくと起動します。インストール不要なので、OSに変更は加えません。

Windowsではインストールが必要です。CD-ROMをドライブにセットすると、セットアップ画面が出てきます。そこで「インストール」をクリックすると、インストールがはじまります。
続けてQuikTimeもインストールできますが、必要であれば、アップルのサイトから最新版をダウンロードしましょう。
手軽さではMacですね。Windowsもインストールしてしまえば、簡単に起動できると思います。スタートメニューからソフトを選択し、CD-ROMをセットすれば起動できます。
メニュー
ようこそ、私たち14ひきのかぼちゃ畑へ…
ソフトが起動すると、14ひきのおばあさんが声をかけてきます。メニュー画面には、おばあさんと、7つのアイコンがならんでいます。
アイコンの説明は、おばあさんが声でしてくれます。はじめてソフトを使うときでも、わかりやすくていいですね。もう一度アイコンの説明が聞きたくなったら、おばあさんのアイコンをクリックします。
紹介
かぼちゃの花アイコンが、14ひきたちの紹介です。いや、大人4ひきは紹介されないので10ぴきですね。
絵本の表紙絵が出ているので、いっくんからとっくんの誰かをクリックすると、おばあさんが声で紹介します。おばあさんから見た子どもたち、という感じの紹介かな。
名前のほかに、性格なども紹介してくれます。性格などは、絵本の「14ひき」シリーズを読んでいると感じますけどね。まあ、この紹介はCD-ROMでしか聞けないから、ちょっと得した気分です。
絵本モード
若いかぼちゃの実アイコンが、絵本モードです。すきなページから見たいときは、カエルアイコンをクリックします。
内容自体は、文も絵もレイアウトも絵本とほぼ同じです。ぱっと見た目でちがうのは、文が黒背景に白文字2、3行なのと、ページ移動のアイコンがあるぐらいです。
よく見ると、お話最初のおとうさん おかあさん…
のところをカットしているとか、かぼちゃの収穫シーンでは、ろっくんがはしごから落ちているとか…。ほかにも、ちがうところがあるかな?
文は声で読みあげ、雰囲気に合った曲が流れ、虫の音や雨音などの効果音が出るのは、CD-ROMならではです。
絵は、文の読みにあわせてクローズアップしたり、アニメーションしたりします(クローズアップ画面)。自動改ページなので、操作しなくてもお話の最初から最後まで楽しめます(自分で改ページもできます)。
これはもう、ビデオ版の「14ひき」に近いかな? 絵本を読んでもらうというより、ビデオを観ている感じがしました。とはいえ、絵本に忠実なので安心して楽しめます。
イベントモード
かたつむりアイコンが、イベントモードです。絵本モードとほとんど同じですが、ちょっとした動きや、実写動画が見られるようになっています。
そういった動きや実写のありかは、自分で探します。クローズアップ画面以外で、カーソルをかぼちゃの実や葉、虫、14ひきたちなどなど、絵のどこかに当てると、カーソルが指の形になります。そこでクリックすると、動きや実写が見られるわけです。お話前半では14ひきのちょっとした動き、後半では虫やかぼちゃなどの実写動画が見られます。
あちこちクリックして楽しんだら、改ページをしましょう。絵本モードとちがい、改ページは自分でやります(クローズアップ画面は自動)。イベントモードは、自分のペースで絵を見たいときにもいいですね。
ゲームモード
とっくんの木のトラックアイコンが、ゲームモードです。ゲームモードでは、神経衰弱とはち探しの2種類が遊べます。
神経衰弱は、16マスから2組の同じ絵を探します。ミスは10回までです。探す絵は「14ひきのかぼちゃ」にちなんだもの。当てるたび、絵本のあるページが見えてきます。
はち探しは、かぼちゃ畑で飛び回るはちが、5つのかぼちゃの花のうち、どれに入ったかを当てます。はじめははちも1ぴきですが、当てるたびに10ぴきまで増えていきます。はちの数が増えても、花に入るのは1ぴきです。よく見ていれば当てられます。
どちらのゲームも、クリアーしてもなにもありません。大人がやると簡単すぎて物足りないかな。14ひきでゲームといえば、「さむいふゆ」にあった「とんがりぼうしゲーム」をみんなでわいわいやってみたいです。
終了
ろうそくアイコンがソフト終了です。アイコンをクリックすると、おばあさんがおや、本当にもう帰るのかい?
と聞いてきます。「はい」をクリックすると、ソフトが終了します。
と思ったら、いわむらかずおさんが実写動画で登場です。かぼちゃ畑で絵本を持って語ります。ほんの3分ほどですが、作家さんの声が聞かれてうれしいです。CD-ROMでは、ここが一番気に入っています。
いわむらかずおさんのお話が終わると、スタッフロールが流れ、ソフトが終了します。早く終わらせたいときは、いわむらかずおさんのお話もスタッフロールもスキップできます。
感想
食に目がいく
14ひきシリーズは、食べるシーンがよく出てきます。この「かぼちゃ」も、シリーズの「あさごはん」「やまいも」も、書名に食べ物が出ている作品は特に、食べ物や食べることに興味がそそります。
「かぼちゃ」では、かぼちゃのたね植えから見られます。食べ物がぽんと出てくるより、できるまでがわかると、よりおいしく感じるものです。いろいろなかぼちゃ料理も、家族でにぎやかな食卓も、おいしさアップのもとだと思います。見ている私も食欲が出るし、かぼちゃを育てた14ひきもきっとね。
14ひきみんなで育てたかぼちゃ。両手で持てる小さなたねが、よじ登るぐらいの大きなかぼちゃに育つのを見ると、生きる力強さを感じます。たねから実ができ、実からたねができ…。14ひきたちとともに、かぼちゃも生き続けているでしょう。毎年毎年、かぼちゃを食べている14ひきが目にうかびます。
CD-ROM版のみどころ
ソフトはソフトで上出来です。ロースペックマシンでも軽快に動くし、グラフィックは絵本そのままといってもいいぐらいです。アイコンや背景、サウンドも絵本の雰囲気に合っています。
実写がうまく使われていますね。14ひきシリーズの絵は写実的なので、植物や虫などから自然のようすがよく伝わってきます。絵だけでも十分ですが、実写が加わることで知る楽しみが増えました。本物はこれなんだな、と。
絵本では小さな虫たちが、CD-ROMでは存在感がぐんとアップしています。実写では、絵本で登場しない虫、かぼちゃ畑のようすなどもあるので、絵本を読んでいても目新しさがありました。絵と実写を行き来することで、絵本の世界は、自然へつながっているんだなと感じます。
絵本にはない、いわむらかずおさんのお話も聞けてうれしいです。作家さんが実写で出演して、作品のエピソードなどを語るのはいいですね。いわむらかずおさんは、お話の中で畑の中をのぞいてみてください
とおっしゃていました。
そうですね。実際に見たり、さわったり、においをかいだり、耳で聴いてみたり、食べてみたり…。そういったことは、本で体験するのは難しいです。「百聞は一見にしかず」なんてことわざもあるし、子どもも大人も、実体験ではまだまだ感じるものがあると思いました。
