絵本書名さ行
「さ」で始まる絵本
サナのゆきのでんしゃ
たっぷり雪がふった夜。女の子のサナとねこのルルは、朝を待ちきれずに外へ出ました。雪の上には線路のような二本の線。サナとルルは雪の電車を作り、線の先へ…。
あさになるまでまちきれずに
というのはわかるなあ。私のところでは、夜に雪がふっても昼にはすっかり溶けて…ということが多いです。雪で遊んだのも数えるほどでした。夜なのに、サナやルルのほかにも、うさぎやおおかみなどが出ているのを見ると、雪遊びをしたくてうずうずするのはみんな同じですね。
お話の前半は電車ごっこのノリ。乗せて乗せてと動物たちがやってきます。電車の行き先が気になるから、ページを次々とめくってしまいます。にぎやかになったところで後半は…。みんなと遊べなかった大きな雪だるまに、ちょっと同情してしまいました。
サナシリーズは、このほかにも「ふしぎなあおいバケツ」などがあります。
2004年2月1日更新
さよならのうた
すずめのチュンが、ねこのゴンに、あかちゃんがうまれたことを、つい教えてしまうお話。「つい」というところがポイント。
いわなくていいこと、つい、いってしまった…。なんてことあるでしょう? そんなとき、どうしますか。
チュンの場合、うそをつきました。すると、ゴンが強気でうその返事をします。まさかうその答えに、うその返事がくるとは…。チュンの振る舞いに思わず笑ってしまいます。
サンタおじさんのいねむり
サンタおじさんがプレゼントを配る前に、眠ってしまうお話。
なぜ眠ってしまったというと、おくさんさんからもらったコーヒーとサンドイッチを、食べてしまってね。まちにつくまでたべてはだめですよ
といわれているのに…。サンタさんもお疲れで、いっぷくしたかったのでしょう。
それにしても少しとはいえ、サンタのおくさんが登場するのはめずらしいなあと思いました。
サンタのなつやすみ
「なつやすみ」と書名につくけど、クリスマス絵本でもいいかも。絵はコマ割りマンガ風。サンタのクリスマス以外での生活を描いています。
夏。サンタは改造したそりで世界をめぐり、バカンスを楽しみます。もちろんサンタということは秘密。とはいえ、あのサンタスタイルでなくても、サンタとばれそうなことも…。やっぱりサンタは世界中の人気者です。
おいしい物を食べたり、おなかをこわしたり、お金を払ったり…。ユーモアがあって人間ぽいサンタを見ていると、なんか身近な人に感じるなあ。
さつまのおいも
中川ひろたかさんの初絵本。さつまいもは、土の中でいろんなことをやっています。ごはんも食べるし、おふろにも入ります。それからトレーニングも…。
なんのトレーニングかというと、つなひき。いもほりなんだけど、芋づるを子どもたちが引っぱるからね。さあ、さつまいもと子どもたち。勝つのはどっち?
さつまいもの語尾がでごわす
といっているのは、「さつま(薩摩)いも」というだけあって鹿児島弁なのかな。なかなかでごわす。
さるのせんせいとへびのかんごふさん
さるとへびの異様なコンビが、病院をはじめました。へびのかんごふさんの診察がみどころです。注射では、患者にかみつく(自分が注射針)。腹痛では、患者のおなかにもぐりこむ(自分が胃カメラ)。鼻づまりでは、鼻の穴に自分がつっこむ…(ぞうの鼻へぐりぐり…)。
…なんて気持ち悪いと思うかも知れないけど、そうではありません。絵は、明るい色づかいでゆかいな感じ。笑える絵本です。
姉妹本の「へびのせんせいとさるのかんごふさん」もいっしょにいかがでしょうか。まずはこの絵本を先にね。
「し」で始まる絵本
ジャッキーのパンやさん
「くまのがっこう」シリーズの2作目。12ひきのくまのこのお話です。11ひきはみんな男の子。ジャッキーだけが女の子です。
くまのこたちは、くまの学校のバザーで、かぼちゃパンを作ることにしました。朝からみんなで作りはじめますが…。
あらあら、ジャッキーだけ遊んでいるみたい。くまのこがいっぱいいても、ジャッキーは黒っぽいから目立ちますね。ジャッキーはおチビさんだし、年下かな? 年下でも、お姉さん気分でがんばります。そんなジャッキーを見守ってしまいます。
よく見ると、くまのこたちいっぴきいっぴきの顔や耳がちょっとちがいます。あの子は何をやっているんだろう…と、絵で探してみるのも楽しいですね。何か発見があるかもしれませんよ。たくさんのくまのこたちが出て、にぎやかな絵です。
この絵本は、売上げの一部を「子供地球募金」に寄付しているそうです。
2003年8月6日更新
しりとりのだいすきなおうさま
しりとり大すきなおうさまは、夕食までしりとり。今日のおうさまはサンドイッチを注文しました。その後のメニューは、しりとりで続けます。それに、最後はプリンでしめるこだわりです。
作る方はもう大変。おうさまが注文してから、後のメニューを考えないといけません。あらかじめ作ることもできないし、おうさまは早く作れとせかすし…。オチが笑えました。
2003年6月4日更新
しまうままーくん
しまうまの絵本というのも、めずらしいかも。朝、しまうまのまーくんが、パパとママを起こすお話です。
まーくんは、朝からパパとママと遊んで元気がいいなあ。だいたい普通は、親が子を起こすパターンでしょう? なんだか休日の朝みたいです。
それにまーくんは、元気がいいだけではありません。どうやってパパとママを起こすかというと、コーヒーで目を覚まさせようというわけ。コーヒー付きの朝ご飯を準備して…。えらいぞ。
しまうまの絵本というだけあって、絵は白黒を基調として、ほかの色は控えめに描かれています。登場人物も大きめに描かれているから、遠目が効くかな? 文もそう長くはなく、ゆったりと1ページに1、2行ほど。シンプルにまとまっています。
シーツうさぎフウフウ
シーツに描かれたうさぎ、フウフウ。フウフウがシーツから飛び出したお話。フウフウは、空で青くなって、そらのうさぎ。お花ばたけで黄色くなって、はなうさぎ。いちごを食べると赤くなって、いちごうさぎ…。いろいろ所へ行くたびに毛色が変わります。
私は虹色みたいなキラキラうさぎを見て、「なにをたべてきたの?」(佼成出版社)のぶたくんを思い出しました。あら、絵を描いた人が同じ。あのぶたくんも、体の色がいろいろ変わったよね。
「す」で始まる絵本
スモウマン
「スモウマン」なんて書名だけど、相撲のお話とは少しちがいます。力士のスモウマンは、女の子の助け声に駆けつけ、悪者に立ち向かう…といった、よくあるヒーロー物みたいな感じです。相撲とヒーローを結びつけるところが斬新だと思います。
とまあ、スモウマンはヒーローだけど、ちょっとかっこ悪いです(笑)。スモウマンはドスコーイ!
というかけ声で空を飛んだり。相撲では幕下だったり…。
でも逆に、かっこ悪いからこそおもしろさが出ています。「スモウマン」という名前からして、笑えると思いませんか? 妙に迫力がある絵も見どころです。ポスターなど、すみずみもよく見るといいですよ。
より相撲らしいところといえば、悪者につっぱり、うちがけ、うわてなげ、と相撲技で応戦しているところです。ほかにも、表紙の内側には36の決まり手の絵が出ています。これを知っていると、本物の相撲もおもしろく見られるでしょう。
2003年10月17日更新
スミレひめのにわづくり
お話は書名の通り。園芸、ガーデニングってやつです。ねずみのスミレひめは、庭師のリヨンさんを手伝うことにしました。そのうち自分で庭を作りたくなって、設計図を書きます…。
さすがおひめさま。やることのスケールが大きいです。普通の子は、設計図までならできそうだけどね。
最後の折りたたみページを開くと…。大人に手伝ってもらったとはいえ、子どもの設計図どおりですごい(笑)。これは楽しそうだな。植物を育てるのもいいことですね。
この絵本のようにとはいかなくても、植物を育ててみてはいかがでしょうか?
「せ」で始まる絵本
セレスティーヌのおいたち
「くまのアーネストおじさん」シリーズ。この作品が、ガブリエル バンサンの遺作となってしまいました。
ねずみのセレスティーヌは小さいころから、くまのアーネストといっしょに暮らしています。でもセレスティーヌは、自分がどこから来たのか知りたくなりました。そこで、アーネストに聞いてみることにしました…。
ねずみとくまだから、セレスティーヌが自分のことを不思議に思うのも無理はないでしょう。いや、人間の親子でも、子どもが自分のことを聞きたがると思います。この絵本を読むと、ますますそんな気持ちになってくるかもしれません。
この絵本にある、アーネストがセレスティーヌと初めて出会うところ。これは「セレスティーヌ」(BL出版)で描かれています。こちらもいっしょにいかがでしょうか。
セレスティーヌのクリスマス
「くまのアーネストおじさん」シリーズ。
ねずみのセレスティーヌと、くまのアーネストは、家でクリスマスパーティーをすることにしました。お金がないから、ツリーも衣装もプレゼントも、みんな手作り。さあ、みんなでパーティーをはじめましょう。けれども、いとこのマックスがけちをつけます…。
そんなマックスでも、パーティーにとけこんでいくところを見ると、見かけによらずにいいやつです。お金をかけなくても、パーティーは大成功。やっぱり、心と心のふれあいですね。
「そ」で始まる絵本
そらからきたボーボ
はるなさんのクッキー屋さんは、お客が来ません。そこへ突然、白熊のボーボが空から落ちてきました。ボーボはけがをしてしまいました。それを見て、はるなさんは、ボーボのけがの看病しました。ボーボはお礼に、お店のお手伝いや宣伝をして、はるなさんのお店を繁盛させます…。
ボーボは、サンタさんのスケート靴を借りて空を飛んでいます。ということは、サンタさんもスケート靴をはいて、空を飛んでいるのかな…。
そうそう、表紙を表にして開いてみましょう。ボーボは大きいですよ。ただ、バーコードがじゃまなのがおしい…。
そんなことって、ある?
家族でジョギングをするお話。はじめに、ぼくが家でジョギングの用意をしていると、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、犬のタロウが参加。家からお宮までを往復することにしました。さあ、みんなそろって家を出発。一着はだれでしょうか。
ラストは「そんなことって、ある?」と笑いが出るでしょう。西村繁男さんの細かい絵も見どころです。
そらはさくらいろ
春を感じる絵本。女の子がさくらのところでねころび、空を見てきました。そこへ動物たちも来て、いっしょにねころんで空を見ていると…。
ぽかぽか天気のいい春に、ねころんでいると気持ちがいいよね。表紙もページも空色が広がります。ねころんで、のんびりと読みたい気分です。動物たちが、こちら(読者)にのぞきこんでくるところがいいなあ。
そとであそべ!
こらあ! ポンタ。たぬきのとうさんが、こっちに向かっていいます。もうポンタでなくて、読者に向かっていっているみたいです。とうさんはポンタに外で遊べというけど、本当はちょっと心配そう。子どもの成長を影から見守る親なのでしょうね。














