絵本書名は行
「は」で始まる絵本
パパはウルトラセブン
「おとうさんはウルトラマン」シリーズといってもいいかな。今までのシリーズとちがって、父と娘のお話。女の子が出てくるからか、なんだかしんみりするシーンが多いです。これは、父と娘の育児日記としても楽しめるかも。
おまけなのか、ウルトラマンに出た12の怪獣が簡単に紹介してあります。これは子どもより、お父さんの方が目を引いたりして(笑)。
そういえば父親を、シリーズの「おとうさんはウルトラマン」ではおとうさん。この「パパはウルトラセブン」ではパパと呼んでいます。あなたの家では、父親をどう呼んでいますか?
パパとおさんぽ
くまのお父さんと子どもが、散歩へ行くお話。お父さんに肩車をしてもらったり、いっしょに木にのぼったり…。お母さんといるときとは、ちょっとちがいます。
男には、男のやり方があると思います。それがたとえ身近なことであっても…。例えば絵本だって、男の読み方、選び方があるはずです。
最後の言葉は、子どもの口からいってくれるといいね、お父さん。
「ひ」で始まる絵本
ビバリーとしょかんへいく
女の子のビバリーは、初めて自分の図書カードで本を借りました。借りた本はおもしろく、ついつい返す日を忘れていました…。
こういうこと、図書館で経験したことはありませんか? 返却日をすぎてしまったら、どうなるのでしょう。
今までビバリーは、ママといっしょに本を借りていたから、そんなことは考えなかったのでしょうね。初めての経験だから、ビバリーは不安になります。自分のカードを持つということは、借りた本の責任は自分で取るということです。
今の図書館は、子どもが利用しやすいように低い書架や机、いすがあります。本を入れるバッグも借りられます。もちろん、子どもの自身のカードも作れます。ところが、本を探したり借りたりなど、みんな大人がやっていませんか?
ビバリーは、自分で気に入った本を見つけました。司書さんとのやり取りも自分でやりました。本好き同士で仲良しになりました。読書は本を読むだけでなく、探したり、共感したりと、本を通じてのやり取りも読書のうちだと感じました。
2003年11月28日更新
びりはいやだ
ぶたのぶーちゃんは、かけっこが大きらい。運動会のかけっこの練習はいつもびりでした。今日もかけっこの練習です。ぶーちゃんは、うさぎのみみちゃん、きつねのこんちゃん、きりんののっぽちゃんといっしょに、ヨーイ、ドン!
ぶーちゃんは走っているとき、みみちゃんを見て思います。ころべ、ころべ、ころべ!
。不思議。みみちゃんがころびました。それならこんちゃんや、のっぽくんにも…。
そうか。自分の足が遅くても、みんながころべばランクアップできますね。でも、ぶうちゃんは自分の思い通りになったものの、みんなの傷や病気が気になってしまいます。こんなときは、どうもすっきりしない。いいものと悪いものを同時に手に入れたような気分です。
でもやっぱり、びりはいやだ…。きれいごとではなく、本音をさらりと描いてあるところが、このお話いいところです。運動会が苦手な子には、自分と重なるところがあるかもしれません。
2003年9月29日更新
ピッキーとポッキーのかいすいよく
「ピッキーとポッキー」シリーズ。
「ピッキーとポッキー」が春のお話だからもしや…と思ったらありました。「福音館のペーパーバック絵本」で出版されています(品切れですが)。
うさぎのピッキーとポッキーは、いかだで川を下って海水浴へ行きます。もぐらのふうちゃん、ねずみもいっしょです。
自分でいかだを作ったり、海藻の水着や木のうきわを用意したりといったところが、普通の海水浴とちがいます。自分で作れる物は自分で作ったり、必要な物は海へ行く途中で手に入れたり。そういった冒険のようなノリが、この絵本の楽しいところです。
表紙は前作「ピッキーとポッキー」と同じレイアウト。海をバックにしているから、夏バージョンといったところでしょう。
最初のページには、お約束の地図があります。「ピッキーとポッキー」にあった「はなのむら」より南を描いた、「うみへゆくみち」の地図です。これまたレイアウトがにているところが、シリーズのおもしろみでもあります。
2003年9月8日更新
ひみつのひきだしあけた?
チイばあちゃんの毛糸を編むかぎ針を、ひきだしのおくのおくから探すお話。
ねこのとらたがひきだしのおくのおくまでみたの?
というから、チイばあちゃんはひきだしを引っぱります。どんどん引っぱり、ひきだしは、よもぎのはらまでのびてしまいます。
ひきだしの中には、いろいろ入っていますねえ。子どもたちが見にくるけど、これは誰でものぞきたくなるでしょうね。
おじいちゃん、おばあちゃんにとってはなんでもなくても、子どもにとっては目新しいこともあるものです。
ところで、なぜとらたがかぎ針のありかを? まだまだ、ほかのことを知っているかもね。
七ふくじんとおしょうがつ
「行事の由来えほん」シリーズ。けんとくんのお正月の生活から、お節料理、七福神などの由来が書いてあります。お話は、七福神といっしょにお正月、といった感じ。
七福神とは、大黒天(だいこくてん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、布袋尊(ほていそん)、弁財天(べんざいてん)、寿老人(じゅろうじん)、恵比寿(えびす)、毘沙門天(びしゃもんてん)。表紙を開くと、七福神の簡単な説明が出ています。
おせちを食べたら、初詣に行き、たこあげなどのお正月遊びをする…。こんなお正月風景も、だんだん見かけなくなったようです。
お正月は、一年の始まりを祝う行事。元旦は祝日でもあります。由来を知っていたら、いつもの休日とはちがう気分になれると思います。
ピッケとポッケ
おねえちゃんねこのピッケは、いつもすまし顔。おとうとのポッケのように、お母さんに甘えたいのです。けれども、ピッケは素直に甘えられなくて…。
年上になると、「おねえちゃんだから…」と甘えられない環境になりがち。おねえちゃん、おにいちゃんだから…とばかりいわないで、甘えを受け入れてあげてね、お母さん。
「ほ」で始まる絵本
ほんとうのことをいってもいいの?
「うそつきは泥棒のはじまり」っていいますよね。この絵本に出てくるリビーも、ママにうそをついてしかられています。
では、うそは悪いことでしょうか? リビーはママにしかられてから、本当のことをいうようにしました。例えばルーシーメイに会ったときは…。
あなたのようふくとぼうし、いいわね。すごくかわいい…でも、くつしたにあながあいてるわ。
なんて人前で…。もちろんリビーは悪気でいっていません。とはいえ、こういった言葉を受けた方はどう思うでしょうか。
実は私も、リビーと似たようなことをやってしまいました。状況はちがいますが、悪気がないのは同じです。感謝でいったところが、怒らせてしまったりなどなど。うまく表現できずに悩みました。
リビーもみんなを怒らせてしまい、ママに相談しています。リビーのママは私にもいっているようで、言葉がぐっと心にしみわたりました。会話のときには「ほんとうのことをいってもいいの?」と、この絵本を思い出したいです。
といっても、私がうそやお世辞を連発するわけではありません。ここでいう「ほんとうのことをいってもいいの?」とは…。絵本を読んでみてください。
2004年8月14日更新
ぼくだけのこと
ぼくだけ、みぎのほっぺにえくぼがある。いつもかにさされる。さかだちあるきができる…。ぼくだけができる、ぼくだけのこと。
よく、個性を伸ばそうといいますよね。個性というと、長所を想像していませんか? この絵本のようたくんは、うれしいことや得意なことのほかに、こまったことや、かなしいことなども、みんなあわせて「ぼくだけのこと」。別に長所や自慢ばかりをいっているわけではありません。
長所が個性だなんて…。そんな気持ちが、自分の個性を見つけにくくしているのかな、と思ってしまいます
子どもがいなくても絵本を読んでいる。これは、ちょっと楽しみな「ぼくだけのこと」。というふうに、どんなことでもいいではないですか。自分のことをもっと知りたい。自分探しが楽しくなるお話です。
そうそう。絵も、おもしろいことをやっています。初めはようたくんの兄弟だけですが、話が進むたびに視野が広がり、ようたくんの周りは人でいっぱいになります。後のページでは、ようたくん探しをやってしまいますよ。
2003年10月7日更新
ぼくのやぎさん
ぼくはやぎさんを描きました。やぎさんが食べる草も描いてあげたら、食べはじめました…。
絵本の絵は静止画ですが、お話を読んでいると(読んでもらっていると)心の中では動いているものです。この絵本の男の子は、それと似た感じかもしれません。自分が描いたやぎさんが、心の中で動き出したのでしょう。それで、寝ているやぎさんに布団をかけてあげます。
男の子は布団をかけたつもりですが、絵ではやぎさんの上をピンクで塗りつぶしています。事情がわからない大人だと「どうしてこんなことするの?」と、問いつめてしまうかもしれません。
図書館の絵本などで、子どもの書込みを見つけたことがあります。この絵本の男の子のように、何かをしてあげたかったから絵本に書込んだのかも。子どもは子どもなりに事情があったのでしょう(といっても、図書館の本に書込むのはマナーに反しますが)。
この絵本から、大人から見ればわからないような絵でも、子どものサインがあるかもしれないと感じました。
お話は短く、絵も遠目が効きそうなのでみんなで楽しめると思います。
2003年9月29日更新
ぼくんちひっこし
引っ越しは、子どもも大人もそう何度も体験できませんよね。ならば、この絵本で体験してみませんか。
父母と子ども2人の4人家族が、団地から一軒家へ引っ越します。引っ越し日を決めたら、引っ越し屋さんが下見、各種手続き、荷造り、運送…と、新しい家でひといきつくまでを描いてあります。
表紙の絵にはひかれました。トラックの中には、家の物がぎっしり詰まっています。無駄なスペースがなくきちんと積むことができるのは、やっぱりプロの引っ越し屋さんですね。
もちろん引っ越し屋さんが来ても、まかせっきりではありません。家族みんなで手伝います。途中、前にしまってあった物を見つけたり、子どもたちがタンスでちょっと遊んでいたり…。この家族の引っ越しは大変というより、楽しみや希望があるように感じます。
表紙の内側には、ちょっとした引っ越しのポイントも書かれています。参考にもなるし、雰囲気が出ていますね。
引っ越しはやることが多いです。それを1ページ1場面で描いていては、ページ数が多くなりすぎるでしょう。そうあってか、コマ割りの絵本です。
2003年8月24日更新
ぼくのおべんとう
この絵本は、表紙の表も裏も、お弁当の包みが描かれています。そう。この絵本自体が「ぼくのおべんとう」なのです。
包みをほどくと…というか、絵本を開くと、男の子がお弁当を開いているページがあります。どんなお弁当だろう…。お弁当を開くときと、絵本を初めて開くときは、気持ちがにていますね。
お弁当をパカーンと開いたら、後は食べることに集中しましょう。絵本でも、初めと終わり以外は、お弁当箱だけが描かれています。
お弁当の中は、ごはん、たまごやき、からあげ…。男の子は、お弁当の中を次々とたいらげていきます。ミニトマトはてでたべよっと
といったおしゃべりが、楽しいお弁当の時間を感じさせます。
途中には、女の子とおかずを交換する場面があります。姉妹本の「わたしのおべんとう」の女の子なのです。こういうの、子どものころやりましたよね。
男の子がからあげを、女の子はミートボールを交換します。ちゃんと「わたしのおべんとう」の方にからあげ、「ぼくのおべんとう」の方にミートボールが入ってますよ。
「ぼくのおべんとう」と「わたしのおべんとう」。すきな方を見てもいいし、両方見てもいいし。楽しい絵本の時間…でなくて、楽しいお弁当の時間をすごしてください。
2003年7月29日更新
ぼくがちょっとよこをむいていたら
じゅんくんは、森で木いちごを取りました。帰りに、虫や動物たちに会いました。じゅんくんが木いちごを食べているうちに、虫や動物たちのまわりにあった物がなくなっています。
じゅんくんがたべたのきみ?
とたずねても、虫や動物たちはしらない しらない
といい返します。
といっても絵から、食べたのは誰かわかってしまいますが…。それでもしらない しらない
という、すました顔が微笑ましいです。うそとわかっていても、ついゆるしてしまいそうですね。
しらない しらない
が口ぐせになりそうな、ゆかいなお話です。
2003年7月21日更新
ぼくそらをさわってみたいんだ
縦版の絵本を、横にかたむけて読むスタイル。文は少なめ。絵はどちらかというとリアルな方です。
ねこが、空をさわってみたいというお話。ねこだけでは空に手がとどかないから、かめさんの背中に乗せてもらいます。
でもとどきません。そこへ、きつねさんがやってきます。きつねさんの背中にかめさん。かめさんの背中にねこ。まだとどきません。そこへ…。つぎつぎと動物たちがやって来て、ねこに手をかしてあげます。
「そらをさわってみたいんだ」。この絵本を見ていると、こんな思いもかなう気がします。いつまでも夢を持ち続けたいものです。
2003年6月4日更新
ぼくのくるま
夜中に、ぼく(男の子)がおもちゃの車に乗って、家の中や、本の世界をかけまわるお話。ほとんど絵だけのコマ割り絵本で、マンガのセリフを抜いた感じかな。
ぼくは夜中に目を覚ましたとき、動いているおもちゃの車を見つけた。あれ? 小さなおもちゃの車が、大きくなったぞ。
さっそく、ぼくは車に乗ってみた。ボタンを押すと、ぼくと車が小さくなったり、ライトがついたり、飛行機になったり…。すごい! いろんな機能がついている車だなあ。
この車に乗って、家の中を調子よくドライブしていると、ねこに見つかってしまった。やばいぞ…。
というぐあいに、自分でストーリーやセリフを想像しながら読めるのがいいですね。












