がちょうときつね
絵本
ピキとクリより

- ふふふ。ちょっとおもしろ話かな。がちょうがきつねに
あぶない!
って注意するけど、きつねは聞いてくれない。なぜって? がちょうがいってること、まちがいばかりでね。にれの木と、かしの木をまちがえたりとか。 
- それ、木がきつねの方にたおれたときでしょ。そんなとき、木の名前なんてどうでもいい。がちょうは、きつねに
あぶない!
と教えたのに、がちょうをばか
って。ちょっといいすぎじゃない? だから、ひどいめにあうんだよ。 
- どっちもどっち。がちょうは物の名前をまちがえるし、きつねはこわいもの知らずで。

- ま、まあね。いや、やっぱりそうかな…。がちょうは頭いいかも。

- きつねに
あぶない!
って教えるから? 
- いや。がちょうはわにをくすぐって、きつねを助けるでしょ。あと、きつねがわしにつかまったときに、湖の上を飛んでいるわしをアタック。きつねを湖に落したりね。

- そうか、地面に落としたら痛いよね。

- この絵本でいうなら、ピキはがちょうタイプだね。

- いやー、ぼくって頭いいっ。

- いやいや、物の名前をまちがえるところが。この前買い物で、豆腐のもめんと、きぬをまちがえなかった? 他にも、じゃがいものだんしゃくと、メークインを…。

- ぼくは、そんなまちがいしないけどなー。クリが買い物行ったときじゃない?

- んんん…。

- がちょうタイプは、クリだったな。だんしゃくとメークインのちがいわからないなんて、ばかなやつがいるもんだ。

- もう! きつねのまねなんかして。
たとえ「ばか」といわれても
がちょうときつねは、でこぼこコンビ。きつねが、がちょうをおそう、というのはよくある話。でもこの絵本は、がちょうが、きつねを助けるんだよ。めずらしいね。
がちょうは、きつねにばか!
っていわれても、何回もうまく助ける。「ばか」っていう方が「ばか」だったりして。うーん、どうだろう。

