みんなでつくったクリスマス・ツリー
絵本
表紙:特製版
ピキとクリより

- クリスマス絵本って、いっぱいあるよね。ぼくはこれもいいと思うな。

- ピキといっしょの白うさぎ。うさぎのクリスマス絵本だから?

- へへへ、すきなお話だもん。

- このお話さ、書名に「みんなでつくった」と出てるけど、からすは、みんなとツリーを作ってないし…。

- いやいや、ちがうちがう。ツリーは作ってないけど、うさぎのけがに気がついたのは、からすでしょ。からすが気がつかなかったら、ツリーを作らなかったかも…。からすも、ツリー作りに一役買ってると思うよ。

- そういうことかあ。

- ぼくも書名の話をさせて。えっと、この絵本の書名って、まちがえやすいと思うよ。

- どこが。別に難しい言葉じゃないし。

- 点だよ。

- てん?

- 「みんなでつくったクリスマス・ツリー」って書くとね、クリスマスとツリーの間に・(点)があるんだよ。

- そんなのどうでもいいじゃない。読みは同じだし。

- いいや、奥付の書名にもちゃんと点が入ってるから。表紙でも、とびらでもいいから、書名をよく見て。点が木の実になってるでしょ。

- そういやそうだ。

- この木の実はね、普通のクリスマスツリーとはちがう、動物たちがみんなで作ったよ、と聞こえてくるような気がするんだ。だから、点も忘れないようにつけたい。

- 点もよく見たら、表紙のはどんぐり。とびらのは、お話にも出ているひいらぎの実かな? 赤い木の実だね。

- どんぐりも、ひいらぎも、お話ではりすが運んでいるな。ひいらぎって、クリスマスのかざりとかで見かける、葉にとげがついてるあれ?

- 絵本を見るとそうみたいだけど、どうかな。ひいらぎは、木なら見たことあるような気もするけど、実は…。

- かざりではよく見かけるけどねえ。ひいらぎが生えてるところ、見たい。

- どこにあったかな。なかなか絵本のりすさんみたいにいかなくて…。

- あらら。まあ、絵本にあるものを探してみるのも、おもしろそうだ。
笑顔がある表紙
この絵本の表紙は、全体が赤。真ん中のツリーが緑。ツリーのまわりは白で、クリスマスカラーといえるような配色です。色からも雰囲気が出ていますね。
うさぎ好きなもので、表紙にうさぎが出ているのが気になりました。動物たちみんながにこっとしている顔は、いいクリスマスを迎えられそうな、安心感が伝わってきます。やっぱりクリスマスは、楽しくすごしたいものです。
クリスマス・ツリーに込められた想い
街で見かけるツリーは、この絵本のツリーより大きいのもあるし、光るのもあるし、色鮮やかできれいです。でも、なにか物足りない気がします。
絵本のツリーは、木の実の飾り付けで質素だけど、ほかのツリーに負けない温かさを感じます。クリスマスがすぎても冷めない温かさがね。そんな温かさにひかれて、クリスマスの季節でなくても読んでしまうお話です。
ひいらぎ
絵本に出ていた「ひいらぎ」を実際に見てみました。


ある公園で見つけました。木のそばにあった名札にはこう書いてあります。
モクセイ科:属。分布は本州から沖縄、台湾。歯にするどいとげ状の鋸歯(きょし)があるが成木ではなくなる
見たものは葉にとげがあるから若木なのでしょうね。実は確認できませんでした。絵本のひいらぎは、冬に実っていましたが…。
追記:セイヨウヒイラギがクリスマスの木です。セイヨウヒイラギを見つけました(2009年4月7日)。
もみのき
絵本にも出ている「もみのき(もみ)」。かざりでは見かけるけど、実物はどんなものでしょう。探してみました。


写真は、山で自生していたものです。自生しているだけあって、木の大きさも枝振りもいろいろあります。この山では、歩きながら探せばあちこちに生えていました。
