#45_草山埼灯台

- あーっ、灯台。

- おおおっ。着いた。

- ふうー。やっと着いた。ぼくたち、シンちゃんとタモちゃんがいった灯台に来たんだね。

- うん、来たんだ。ここは草山埼灯台というんだな。

- 灯台に日にちが書いてある。

昭和57年12月
か。灯台を使いはじめた日だろう。「ぼくらの地図旅行」の絵本が出たのはいつだった? 絵本が出たとき、ここに灯台はあったのかな?
- うんと…。絵本の初版は1989年1月31日だよ。

- 灯台の昭和57年っていつだろう…。あれ? クリ。

- ピキ。こっち、こっち。いいながめだよ。

- あらら…。

- ぼくたち、どっちから来たんだろ?

- ほら、向こうの山にあいお荘が見えるよね。そこから右に串山連峰をたどって…。

- 手前にある山。その山から先だろう。ここから見えないけど、地図には北に四辻駅がある。

- この草山は、駅から全然見えなかったよ。よくここまで歩いて来れたね。

- そうだなあ。だいぶん寄り道もしたからな。

- 山の右にちょこっと海も見える。あれは、さっき見えたクルマエビの大会がある砂浜でしょ?

- うん。えび狩り世界選手権大会がある中道海水浴場だ。

- ちょっと木があって見えないね。

- 海から右にたどって、こっちが東かな。北は山が多いけど、ほかの方角は海が広がってる。

- 東にも南にも小さい島が見えるけど、南のが猿岩から見えた島?

- そうそう。南のが竹島だよ。

- ほんと、今日は絵本に入って歩いてるみたいだった。

- そんな気分になれたな。クリもよくやった。ここまで歩いて来れたし。

- ピキといっしょだったからね。ピキも秋穂のこと、いろいろ調べていたから助かったよ。

- へへへ。でもやっぱり、この「ぼくらの地図旅行」のおかげだな。絵本にこの灯台が出てなかったら、ここまで来れなかったもん。


- そうね。「ぼくらの地図旅行」の絵本、読んでよかった。

- うん。ここ秋穂に来て「ぼくらの地図旅行」がもっと好きになったよ。

- また秋穂に来たいなあ。

- また来よう。陶ヶ岳や串山連峰にも登ってみたいし、残っている秋穂八十八ヶ所もまわってみたいもん。あいお荘の温泉もいいなあ。

- まだまだ見どころがありそうね。

- ちょっと早いけど、そろそろ帰ろうか。バスの時間もあるし。秋穂荘入口のバス停までいかなきゃ。

- あー、そっかあ。まだバス停まで歩くんだった。

- 帰りも旅だからな。バスで新山口駅に着いたら、おみやげを買って帰ろう。

- いいねえ。そうしよう、そうしよう。



















