ふくろうのそめものや
絵本
白からほかの色になるお話は?

- ねえねえ、ピキ。ピキは白いうさぎだけど、体をそめてみたいなーって思わない? この絵本みたいに。

- 「ふくろうのそめものや」みたいに? それ、からすが真っ黒になるお話でしょ。からすみたいになりたくないなあ。

- ピキも絵本のからすと同じ白だから、ほかの色になってみたいかな? と思って。ほら、白いうさぎが、ほかの色になるお話があるでしょ。「子うさぎましろのお話」とか「シーツうさぎフウフウ」とか。

- そうだねえ。ましろは自分で黒くなったなあ。なりたくてなったわけじゃないけど。フウフウは、いろんな色になってきれいだった。それと「わたしのワンピース」は? うさぎの色は変わらないけど、あのワンピースもきれいだよ。

- あのワンピースも、初めは白だよね。白はいろんな色になれるんだ。いいなあ。
「ふくろうのそめものや」くらべ

- クリが「ふくろうのそめものや」を出してきたから、こっちも…。

- あれ? ちがう「ふくろうのそめものや」。

- へへ、いろいろあるみたい。

- ピキがもってるのは、山口マオさんの絵だね。日本民話って書いてあるよ。

- クリのは、文が松谷みよ子さん、絵は和歌山静子さん。「あかちゃんのむかしむかし」って書いてあるね。「ふくろうのそめものや」は昔話だよ。

- 昔話は、いろいろな絵本があるよね。

- うん、著者によってちがう。語り継がれているから、その土地その土地のお話があるだろうなあ。

- ピキがもってる山口マオさんの、セリフがお店屋さんみたいでいいねえ。

へい。なにいろにそめましょう
って、お店に行ったみたいでのってくるでしょ。
- 絵本のように、こっちも「そうだな…」といってしまいそう。それとそれと、ふくろうの顔つきもいいと思うよ。

- からすのいろいろな注文に、ひきつってる顔つきがまた…。そうそう、クリがもってる松谷みよ子さんのもいいよ。鳥の名前がいろいろ出てるし。

- えっと、名前が出てるのは…。みやまかけす、しじゅうから、かわせみ。

- なかなか見られない鳥たちだ。ふくろうや、からすは見てわかるけど、ほかの鳥は見かけてもわからないな。

- 鳥は小さいし、すばしっこいからね。

- うん。あとは…。全部の色がまざってしまう前に、黄色に青を重ねているシーンがあるでしょ。色をまぜると別の色になるんだな、ってわかるよ。

- でしょ。色の混ぜ合わせも、このお話の見どころだよ。

- でもさ、このお話、いいところに目がついたもんだ。だからからすは黒なのかあー。

- 「かあー」といえば、どっちの絵本も、からすの鳴き声で終わってる。

- ほんと。これも昔話で伝わってるのかな? おもしろいね。この鳴き声、なんか笑ってくるな。まぬけなからすがないてるみたいで。

- ふふふ、おかしなお話だよね。
気に入っているところ
- 思わず納得できる、からすの色の由来。
- 色の混ざりをうまくお話にしている。
- 最後のからすの鳴き声(個人的に)。

