あたたかいおくりもの
絵本
ピキとクリより

- この絵本、さむいときにいいと思うけど、どう?

- というより、りすの絵本だから…。

- へへ、それもあるけど。絵本の名前が、冬に読むとあたたかくなりそうな気がしない?

- そうだね。表紙では、りすのおばあさんが毛糸であんでいるし。

- おばあさんの毛糸で、みんなあたたかそうなものもらっているなあ。ピキだったらなにがほしい。

- くつしたがいいな。冬はくつしたがないと、さむくてさむくて。そうそう、毛糸で思い出したけど、毛糸のパンツは絵本にないな。ずっとずーっと前に、はいたことがあったなあ。

- 毛糸のパンツかあ。ピキににあっていたのかな? ふふふ。ぼくは毛糸でないけど、この絵本がいい。読むとあたたかくなるんだ。

- わー、うまいこというなあ。このこのっ。

- この絵本の動物たちこそ、うまいこといってるよ。おばあさんの毛糸の色をさあ…。

- にんじんいろっていい。

- うさぎなら、いいたくなりそうだね。

- うんうん。にんじんいろなんてきくと、ほかにもいい色がありそうな気がするよ。

- そうだね。
色に注目
ぱっと見れば、この絵本の主役は、りすのおばあさんと思ってしまいます。
けれど「いろいろえほん」というように、毛糸の色が主役でしょうね。絵にでている毛糸の色が目につきます。ほかの色は、背景の白と線の黒ぐらいですから。
毛糸は一色なのに、毛糸を見た動物たちは、それぞれちがう言葉を返しています。色でもなんでも、さらっと自分の言葉で表現できたらすてきだな、と思いました。
色言葉を探してみよう
毛糸の色を、動物たちはいろんな言葉で表現しています。例えば、同じシリーズの絵本の色だと、「おおきなオムレツ」はひよこ色といった感じです。
黄色とか、ありふれた言葉ではおもしろくありません。黄色を黄色といわずに表現してみましょう。どれだけいえますか。絵本のおばあさんと動物たちのやりとりを、遊びとしてやってみるのもおもしろいと思います。また、絵本の毛糸と同じ色を、身の回りで探してみるのもいいですね。
もうひとつの「あたたかいおくりもの」
「あたたかいおくりもの」には、もうひとつ同じ名前の絵本があります(さく:たるいし まこ、福音館書店、「もりのおくりもの」シリーズ)。2冊を名付けて「あたたかいおくりもの」シリーズなーんて。
もちろんお話はそれぞれの作品でちがいますが、毛糸が出てくるのは同じです。やっぱり毛糸、特に手編みのものは、あたたかさがありますね。
気に入っているところ
- 色をいろいろな言葉で語っている。
- にんじんいろ(言葉)
- すっきりとした色使い。
- 最後の余韻(絵だけのページ)
- 低価格(私が買ったころは、新品で500円と税)
- りすが出ている。
