おだんごスープ

絵本

「おだんごスープ」表紙

ピキとクリより

うさぎピキ
おいしそうな絵本の名前でしょう。スープ作りのお話です。
りすクリ
おじいさんは、おばあさんが死んでひとりに。元気がありません。おばあさんのおだんごスープがのみたい。それでおじいさんは作りはじめます。
うさぎピキ
おだんごといっても、あんこのついたやつじゃないよ。
りすクリ
もうー、わかってるって。そんなの入れたらまずいよー。にくだんご入れるの。ひきにくから作って。
うさぎピキ
ははは、じょうだんじょうだん。
りすクリ
スープを作る前に、おなべのじゅんび。おじいさん一人だから、台所の一番小さいやつを。それと、市場でひきにくを買ってくる。
うさぎピキ
えっと、スープはこうやって作ってるよ。ぐらぐらおゆに おにくのおだんご まるめてぽとん さいごに しおとバターとこしょうをしょうしょう…。これなら、かんたんかんたん。
りすクリ
かんたんすぎない?
うさぎピキ
かんたんよねー。だからか、おばあさんの味とちがうみたい。おじいさんは、おばあさんの味になるまで何度も作るよ。作り方を思い出しながら…。
りすクリ
材料がたりないみたい。どんどんふやしているよ。
うさぎピキ
材料の絵を見たら、量がふえてるね。
りすクリ
それはねずみや、ねこたちが食べにくるから。なぜか食べにくる者がどんどんふえてくる。だから、おじいさんの分がいつもたりない。おなべもどんどん大きいのにしてるけどね。
うさぎピキ
たりないのは量もだけど、種類も。じゃがいも、たまねぎ、にんじん。どんどんふやしてるよ。
りすクリ
なんかカレーが作れそう。
うさぎピキ
バターでなくて、カレーやシチューのルウを入れてもおいしそうね。にんじんもいっぱい入れたらいい。
りすクリ
それじゃあ、スープじゃなくなるよ。
うさぎピキ
だって、クリがカレーっていうから。
りすクリ
ピキも、にんじんいっぱいって…。にんじん入れるとき、絵本では「ぽとん」だけど、ピキなら「どぼどぼどぼ…」だろうな。
うさぎピキ
まあまあ。おじいさんも量やしゅるいをふやしてるし、いっぱい入れたほうがおいしいって。おいしいもの食べると元気がでるさ。
りすクリ
そういえばおじいさん、だんだん元気になってるみたい。初めは暗い部屋で頭をかかえていたけど、スープを作るたびに、部屋もおじいさんの顔も、だんだん明るくなってる。
うさぎピキ
でしょう? 元気になるにはおいしいものが一番さ。

おいしいスープを目指して

おだんごスープ。おいしそうな書名にひかれて、絵本を手にとりました。くりかえしが楽しい、スープ作りのお話です。くりかえすたびに変わる、材料の種類と量、おなべの大きさ、スープを飲みに来る者、お皿の数…などが見所でしょう。

絵は、顔の表情がうまくでています。私は25ページのおじいさんと、29ページのドアノブをにぎってる男の子がいいなあ。ほかの子どもたちも、いい顔しています。

これは本当の料理でもそうだけど、材料や量が多いほうがおいしい。少量だとけっこう作りにくいです。それと食べるときは、一人よりみんなで食べたほうがいい。なぜかおいしく感じますよね。

あと、残さず食べてくれると作りがいがあります。作った方はうれしいよ。スープの味がよくなるのも、おじいさんが元気になるのも、みんなが食べに来てくれたからでしょうね。