おばあさんとマリーちゃん
絵本

ピキとクリより

- この絵本はね、おばあさんが、かわいい子犬をかうお話だよ。

- カラフルな切り絵だね。でもこの表紙の犬、おばあさんぐらい大きいけど?

- はは、そうだね…。

- 子犬をかうお話っていうから、表紙の犬が子犬を産むのかな?

- そう思うでしょ。はずれ。

- もうっ、絵本見るよ。

- くくく…。

- なーんだ、ピキのうそばっかり。ぜんぜんちがうお話だよ。

- おばあさんが、かわいくない犬をかうお話です。マリーちゃんは、大きな犬なのです。

- おばあさん、子犬をほしがっていたのに、家に来たのは大きな犬…。

- 家の張り紙には
いぬをください
と書いてある。子犬がほしいと書いてないからしかたがない。 
- おばあさん、ずっといっしょで大丈夫かな? おばあさんのごはんを全部食べてしまったし、口もちょっとわるいし。

- おばあさんは気にいってるみたいよ。だいすきなマリーちゃんって。
ああ、思い込み
この絵本のおばあさんは、マリーちゃんが来る前に子犬と遊んでいました。それで「子犬=マリーちゃん」というイメージがついたのでしょう。おばあさんは子犬が欲しかったから、犬がくる前に名前をつけてしまいました。
でも、家にやって来たのは大きな犬でした。おばあさんはびっくり。思わず私はふきだしてしまいました。
悲しいかな。人間は目がある以上、見かけで判断することがあるかもしれません。例えば、「うさぎピキ」という名前でどんな人を想像しますか? もしかすると、私もこのマリーちゃんと同じ立場かもしれません…。
