NTT名崎送信所(茨城県三和町) NTT名崎送信所は、NTTが管理している茨城県三和町にある送信所です。東京ドーム15個分の敷地に、気象庁、総務省、共同通信社など各種の通信業務が委託運営されています。ここには、原子時計12台を置き、遠隔監視制御装置で小金井市にある総務省通信総合研究所から制御され長波標準電波(JG2AS)が発射されていました。
JG2ASは、1977年に検見川送信所(千葉県)から移転し、世界初の無人化標準電波局として実験運用されてきましたが、1999年6月10日の実用局への昇格に伴い送信が停止しました。同じく1977年から名崎送信所で送信されてきました短波帯のJJYも2001年3月31日に廃止されました。

図1:名崎送信所はNTTに業務委託されています。
図2:JG2ASの長波送信アンテナ
| アンテナは鉄塔から鉄塔にわたされているワイヤーに直交して張られています(図3参照)。とても長いです。幅135m(エレメント16状)、長さ200m、高さ90m。
小学館 BE-PAL 1996年12月号 No. 186に「鉄塔自体をアンテナと間違える人がいるが、鉄塔から鉄塔にわたされたワイヤーこそがアンテナ」との記述がありますが、この記事も間違いでした。写真の写りが悪く、アンテナ自身がよく分からなくてすみません。 |
図3:JG2ASの長波送信アンテナの模式図
本間、斎藤:電波研究所季報 29、279-289(1983)から引用。

図4:電波時計での受信の様子
| 名崎送信所近く(アンテナから数十メートル)での電波時計(シチズン Ref. C. 8410)の受信の様子。受信強度は最大の15秒の位置にあります。こんなに近くでもサチ2らずに受信できました。 |