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温度の歴史


 人間は、例えば夏は「暑い」とか感じ、カキ氷は「冷たい」とか感じる。 人間の感覚は、体調によって左右されるし、個人差もある。 温度の概念はこう言った感覚が土台になっている。 「温度」が科学上の変数であるためには、 客観的なものとして数量化されなければならない。
 現在使われている三つの主な温度目盛りの歴史を以下に記す。
ファーレンハイト(華氏)温度
 ドイツのファーレンハイト(Fahrenheit, Gabriel Daniel)[1686〜1736]が、 1724年に、 塩化アンモニウムを寒剤として得られた当時の最低温度を0F、 人間の体温を96Fとし、 その間を96等分(12進法)した温度目盛りを考案した。 これがファーレンハイト温度である。記号はF。 ファーレンハイトの中国音訳の「華倫海」から華氏温度ともよばれる。 アメリカ合衆国やイギリスなどで使われている。 現在使われているファーレンハイト温度Fは次で述べるセルシウス温度Cと、

F=(9/5)C+32

の関係にある。

セルシウス(摂氏)温度
 スウェーデンのセルシウス(Celsius, Anders)[1701〜1744]が、 1742年に、水の氷点を0℃、沸点を100℃とて、 その間を100等分した温度目盛りを定めた。 後に、1気圧下での水の氷点を0℃、沸点を100℃とすることに改められた。 これがセルシウス温度である。記号は℃。 セルシウスの中国音訳の「摂爾修」から摂氏温度ともよばれる。 さらに1990年に国際度量衡委員会により改定され、 セルシウス温度tは次に述べる絶対温度Tを用いて、

t=T-273.15

と定義された。 新しい温度目盛りでは、 水の沸点は標準気圧(101325Pa)下で約99.974℃である 。もはや水の沸点は100℃ではない。

絶対(ケルビン)温度
 イギリスのケルビン卿(Kelvin, Lord、本名 Thomson, William)[1824〜1907]が、 1848年に、 物質の特性に依存しない温度目盛りを考案した。 記号はK。 考案者にちなみケルビン温度ともよばれる。 1968年に国際度量衡委員会で、 絶対零度(「ボイル-シャルルの法則」参照)を0K、 水の三重点(「物質の三態」参照) を273.16Kと定義された。

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