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○何かが道をやってくる
SOMETHING WICKED THIS WAY COMES

☆ジュヴナイルというよりも、ノスタルジックな大人の為のファンタジーか。

ある年の10月の夜、二人の少年ジムとウィルが住む田舎町にカーニバルの一座がやってくる。ダークと名乗る怪しい座長が主催するそのカーニバルの正体とは...。SF作家レイ・ブラッドベリの長編をディズニーが映画化。日本では未公開のうえ、批評的にも、興行的にもパッとしなかった作品だが、その幻想的な雰囲気は悪くない。思春期の少年が体験する非日常(カーニバル)は、ドキドキするような冒険の舞台だが、それは時にグロテスクな悪夢にもなる。大人を夢見る少年に対し、昔を懐かしむ大人たち。それはロマンチックなノスタルジィというよりも、老いという残酷な現実であり、拭いきれない過去のトラウマ。そんな大人の混沌とした想いが、子供たちを襲うダーク(闇)の正体なのかも。終盤、父親の贖罪の物語になってしまい、少年の活躍が脇に追いやられるのが残念だが、無視するにはもったいないファンタジー映画の佳作。

1983/ジャック・クレイトン監督作品

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