トップに戻る

○合衆国最後の日
TWILIGHT'S LAST GLEAMING

☆緊迫の展開と意外なラストもあるが、アルドリッチ監督作としては平凡。

州刑務所を脱獄したデル元空軍大佐は、ミサイル基地に侵入し占拠することに成功する。彼は9基の核ミサイルを武器に、アメリカ大統領に対して要求を伝えるが、その意外な要求とは...。名匠ロバート・アルドリッチ監督による軍事サスペンス大作なのだが、彼のその他の傑作群に比べれば、いまいち冴えない出来であり、興行的にも評価的にもパッとしなかった作品。肝心のミサイル基地がスケール感に乏しいもので、テレビムービーかと疑ってしまうほどだが、緊迫した状況を画面分割して同時に見せるなど「足りない予算はワシの手腕でカバーしてみせる」と言わんばかりの演出は、随所に工夫もうかがえる。特にクライマックスでのミサイル発射を巡って大混乱するあたりの描写はなかなかの迫力であり、意外なラストも印象的なので、核兵器を扱ったポリティカル・フィクションとしては上出来の部類だろう。監督の意図は144分の完全版を観なくては伝わらないだろうが、単純に面白いのは84分の短縮版の方かも。

1977/ロバート・アルドリッチ監督作品

一覧へ