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○赤い影
DON'T LOOK NOW

☆原題は「今見ちゃダメぇー」だけど、映画の結末は「今見てもダメぇー」

事故で娘を溺死させてしまった考古学者のジョンと妻のローラは、仕事で訪れたヴェニスで、盲目の霊媒師から娘を見たと告げられるが...。原作はヒッチコックの「鳥」で知られるデュ・モーリアの中編小説。ジャンル的にはオカルトホラーなのだろうが「地球に落ちてきた男」のローグ監督らしく、変な話を眠くなるようなテンポで、淡々と美しく描くことに終始する。主題は霊媒や予知夢といった超自然現象ではなく、埋まらない夫婦間の溝であり、彼らの心象風景のような水の都ヴェニスなのだ。そしてラスト、背筋が凍るようなその場面は、何度観ても不気味で、そのうえ意味がわからない(笑)それはあまりにも唐突かつ理不尽であり、だからこそ衝撃的なのだろう。この映画を多感な頃に観た人は、トラウマになってしまうかも知れない、そんな結末。

1973/ニコラス・ローグ監督作品

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