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○犬神家の一族

☆記念すべき角川映画第一弾は、日本映画史上屈指の人気を誇るミステリー映画。

犬神財閥の創始者である佐兵衛が他界。彼の遺言状は全財産を恩師の娘である珠世に譲渡するというものだった。実際の孫にあたる3人の男たちは珠世と財産を我が物にしようと企むが...。角川映画の記念すべき第一弾であるが、数ある横溝正史作品の中から本作を選んだのが大正解。なんたって佐清(スケキヨ)というキャラクターの存在感と、そのマスクの裏に隠されたトリックのインパクト大。そのうえ監督に市川崑を抜擢したこともあり、ミステリー映画としてかつてない完成度と面白さを兼ね備えた作品となった。特に、遺言状を読み上げるシーンなどで見せる緻密かつ斬新な編集技法は、市川崑の真骨頂とも言える名場面。それら数々の映画技法をお手本とする映像作家も多く、判りやすい例では「極太明朝体を途中で改行するという独特のスタッフ/キャストの表示」が某アニメで印象的に流用されたりした(監督市川崑の表記は最高にカッコいい!)日本映画が絶望的な状況だった頃、メディアミックスで大成功した角川映画だが、本作の成功なくしてあの繁栄は無かったに違いない。ちなみに、本作にまつわる噂で面白かったのが「佐清と書いてスケキヨ、佐武と書いてスケタケ、佐智と書いてスケトモと読ませるのなら、一族の長である佐兵衛は、サヘエではなくスケベエと読むのでは?」というもの(笑)とりあえずミステリーやサスペンス映画好きは必須アイテムであります。

1976/市川崑監督作品

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