|
|
| ○穴 |
| HOLE IN ONE |
☆市川崑が得意なのはこんなコメディ。ド派手な七変化の京マチ子が痛快! |
出版社をクビになった長子は、自ら1カ月間失踪し、その間の逃亡日記と、それを読者が探し出すという懸賞企画を雑誌社に売り込むことに成功するが、逃亡資金を借りに行った銀行で預金横領事件の犯人に仕立てられてしまう...。文芸作品からドキュメンタリー、果ては人形劇やアニメまで、何でもこなせる器用な市川崑監督だが、本来は風刺の効いた喜劇か、本格ミステリーに向いていた人ではないかと。生涯76本もの作品群、文芸大作や金田一耕助シリーズ以外で意外にお勧めなのが「満員電車」や「億万長者」のような風刺コメディ群。但し、これらの作品は当時の時代背景が解らないと面白さが半減してしまうので、今観ても面白いのは「黒い十人の女」や「穴」のような犯罪コメディでしょうか。本作の魅力はなんと言っても主演の京マチ子。早口でまくしたてながらの強引な行動力が痛快ですし、ノーメイクの不細工な女記者からキャバ嬢風ド派手メイクまで華麗な七変化も楽しいです。船越英二と山村聡の悪役コンビとの騙し合いはスリリングだし、落語のオチのようなラストも笑えます。オマケとして、石原慎太郎のマヌケなゲスト出演もありますのでお見逃しなく(笑) |
| 1957/市川崑監督作品 |
|
関連作品○黒い十人の女 |