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○フェイズ IV/戦慄!昆虫パニック
PHASE IV

☆ゲテモノ映画にあらず、天才デザイナーが描くエコロジカルなサスペンスSF!

天体異変の影響から地球上での天変地異が危惧されたが、その影響は誰も気づかない小さな生命体に影響を及ぼしていた。アリたちは高度な知能を手に入れ、種族間の争いをやめ、協力して天敵に反撃、急激に増殖を続けていた。生物学者と動物コミュニケーション研究者の二人は、調査のために建てられた砂漠の研究所へ赴くが...。日本では未公開の上、テレビで「戦慄!昆虫パニック」というタイトルで放送されたので「放射能X」のような巨大アリか、無数のアリが人間を襲うB級SF映画と思われがちですが、本作はあのソウル・バス(「めまい」や「ウエストサイド物語」などのタイトルデザインで一時代を築いた天才グラフィック・デザイナー)が監督した唯一の長編映画であり、大袈裟に言うなら「2001年宇宙の旅」の縮小版とも言えるSF映画の秀作なのです。見所は人間とアリの知能戦なのですが、人間が放った殺虫剤の欠片をアリが命懸けでリレーしながら運ぶ場面、アリが空調機をショートさせる場面、死んでいった仲間のアリを規則正しく並べて葬る場面など、アリさんたちが実際に監督の意図を理解して、演技しているとしか思えない姿に感動必至(笑)アリさんは多数出演するものの、人間の主要登場人物は3人という地味な作品だが、美少女リン・フレデリックのおかげで華もあり、彼女の体をアリが這い回る場面は官能的でさえある。原題でもある「第4局面」の描き方が賛否両論かと思いますが、エコロジカルなサスペンスとして、今だからこそ観て欲しい作品。

1973/ソウル・バス監督作品
関連作品○めまい

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