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●課長 島耕作
★そもそもトシちゃんが島耕作には見えないし、課長にも見えない
島耕作の肩書は課長。島の所属する宣伝部の情報がライバル会社に漏れていた。それはやがて派閥絡みの社内政略に発展していく...。サラリーマンに絶大な人気を誇る弘兼憲史の同名漫画の映画化。そもそも島耕作の人気の秘密は、仕事は硬派にこなしつつ、女性社員やクラブのママにはモテモテという、あり得ないオヤジの妄想キャラであるはずなのに、配役されたのが田原俊彦という当時ジャニーズに所属していた元アイドルではオヤジたちが感情移入できるはずもなく(本作が「ヤング島耕作」ならまだしも)トシちゃんが仕事がバリバリにこなせる課長には到底見えないのも致命的だった。そのうえ、彼が信頼する部下が坂上忍と渡辺満里奈で、上司が原田大二郎という配役は、頭が悪いにも程があるというものだ(笑)どう考えても、ドラマ化された際に好評だった宅麻伸を島耕作にキャスティングすべきであり、銀座のママには美人AV女優などを起用し、大胆な濡れ場を演出するなどすれば客の入りも違ったはず。物語自体もこれと言って見所もなく、島耕作が活躍する場面は皆無だし、濡れ場も中途半端で裸の出し惜しみだし、男の妄想漫画の映画化としては基本的なコンセプトが間違っている(サクセスとセックスが島耕作の魅力だろ?)と言わざるを得ない失敗作。
1992/根岸吉太郎監督作品