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○一刀斎は背番号6
☆野球版「少林サッカー」は「侍ジャイアンツ」ではなく「侍オリオンズ」
大毎対西鉄の試合前、素人ホームラン競争が行われた。西鉄のエース稲尾からホームランを打てば賞金五万円。次々と三振する素人に代わり、下駄履きで袴姿の、まるで侍のような風貌の男が打席に入った。なんと彼は稲尾の速球を見事左翼スタンドにたたきこんでしまった...。武術の達人がスポーツ界で大活躍するという、近年では「少林サッカー」のような物語。武術一筋で無骨な男が、木刀をバットに持ち替えて、未知のプロ野球界で大活躍という物語はいまでも十分に魅力的。剣の達人なので打撃は申し分ないが、守備はまるで出来ず(グローブをつけるのを嫌い、送球からは身をかわしてしまうので)代打専門という設定がなんとも可笑しいし、最後は日米決戦というのも嬉しい。もちろん痛快なスポーツドラマであり、カルチャーショックを題材としたコメディでもあり、宿屋の娘から慕われ、踊り子から誘惑されるラブコメでもある。その昔、映画会社のほとんどが球団を持っていた時代があった。本作は大映の作品である為、実在のプロ野球選手(稲尾、中西、田宮、山内、その他パ・リーグのスター選手)が実名で多数出演している。私的には、イチローか松井が侍に扮し、千葉ロッテ(大毎オリオンズは後のロッテマリーンズ)で活躍する「一刀斎は背番号51(もしくは55)」という現代版も観てみたいものだ(笑)
1959/木村恵吾監督作品
関連作品※エノケンのホームラン王