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| ○日本誕生 |
| THE THREE TREASURES |
| ☆建国記念の日には、退屈な日本史の授業の代わりにコレを観るのだ。 |
| その昔、イザナギ、イザナミが造った日本国を舞台に、日本武尊(ヤマトタケル)の波瀾万丈な生涯を描いた大スペクタクル叙事詩であり、東宝映画一千本製作記念のオールスター超大作。「古事記」や「日本書紀」から、天岩戸の舞い、八岐大蛇の退治、クマソ征伐、三種の神器、草なぎの剣での脱出など、日本人なら誰もが耳にしたことがあるだろう有名なエピソードが満載で、そのスケール感は日本映画史上でも随一。スサノオとヤマトタケルを三船敏郎、天照大神を原節子、熊曽建の兄弟に志村喬と鶴田浩二という豪華な顔ぶれも見所だが、弟橘姫の司葉子、美夜受姫の香川京子はもちろんのこと、奇稲田姫の上原美佐、アザミの水野久美ら、端役にすぎない女優までもが、みな神々しいまでに美しいことに驚かされる。今観れば冗長なだけの空虚な大作映画に見られがちだが、男は男らしく、女は女らしく、そんな日本人の理想像がここにあり、日本版「天地創造」であり「十戒」でもあり「偉大な生涯の物語」なのである。ギリシャ神話を例にするまでもなく、古今東西、神話というものは色恋沙汰の恋愛ドラマであり、嫉妬や欲望が渦巻く権力ドラマであることが良くわかる。後に高嶋政宏と沢口靖子のコンビで製作された「ヤマトタケル」と見比べてもらえば一目瞭然だが、現在の俳優では表現し得ない気品と風格が本作にはある。これは俳優がまだ夜空に輝く星々と同格だった時代の、大らかで崇高な映画の一本。 |
| 1959/稲垣浩監督作品 |
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関連作品○日本沈没
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